03図書室
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シヨウ扱いでお婆さんに見咎められ、赤ちゃんが気になりすぎて、チャチな祭壇ごと破壊しそうな四葉は表の掃除に回された。
「あ、タキさんチーッス」
姉の夫で義兄と出会って挨拶?をする。四葉は古語を話しているので、もう少しマシな挨拶だが、若い者だけで通じるような話し方である。
「シヨウ、出雲の神が滅ぶというのは本当なのか?」
「あ、アタシ今、ヨツハなんですよ、シヨウって子、知りませんから」
それでも薪を拾って来て、暖炉というか土間で稗粟を煮込んだり、囲炉裏になる前の火気を扱う場所で薬草茶を煎じたりする技能は体が覚えていた。
「答えてくれっ、隠さなくて良い」
人が良いのか、善意で隠していると思われたが、双方天然で頭も良くないので、話が噛み合っていない。
長老古老のボケ老人だともっと話が合わず、古代人なので一般住人に至っては、日常会話すら不可能なほど頭が悪かった。
「はあ、未来では天皇家一人勝ちですけど、出雲の神様も出雲大社もありますよ? 小銭差し込まれ過ぎて大鳥居倒壊寸前らしいですけど」
「大鳥居が、倒壊、だと……?」
所詮古代人なので、遺伝的にも現生人類よりもっと理解力が低い。
バベルの塔の故事のように話なんか通じないし、橋本知事と話し合った私立のアホ女子高生みたいに、気になった単語だけを取り出してアスペ会話してグダグダ、そこにだけ固執する。
現代でも、大学で言うとMARCH以上でないと会話なんか不可能らしく、取説、教本、教科書一切読解不可。
IQにすると120程度無いと、政治だとか時事問題は理解不能。
国立大学出て政治学も学んで成績優秀、松下政経塾とかにも入っていて、それでも自分固有の思想信条が勝ってしまい、国会で三時間も牛歩演説してしまったり、グーグルアースの衛星画像がリアルタイムだと思い込んでいたり、北朝鮮の停戦合意破棄後の法整備を「戦争法案だ!」と言い出して、駅前で赤紙配布して「明日から徴兵制復活」とか言ってしまう、何かが欠落している発達障害で気の毒な人たちが多い。
「おのれ、朝廷めっ」
タキでも出雲の神原理主義者右派で、もうスイッチ入っちゃってるので、四葉の言葉なんか聞いちゃいない。
自分の願望とか希望的観測とかガッツリ上乗せして、自分が信じている神様だけが絶対。
四葉から聞いてもいない言葉を脳内で作成して、もっと強い単語で修飾してしまう。
現実と夢の区別もつかず「え〜?そういったジャ〜ン」とか言い出す女脳だけでなく、社会人でも「約束したじゃないか(一切してません)」を連発する人物は大量に存在する。
ドーパミン過多で統合失調症予備軍とか、その逆でドーパミン少なすぎて手足が勝手に動くモハメドアリさんとかマイケルJフォックスさんとかも一杯いる。
大昔の壁画のように三次元の立体も認
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