第52話 別荘、夜の部
[1/8]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
あの後みんなでバーベキューをして、お腹いっぱいになった後、花火をする事になった。
「奥義、四連花火〜!」
「はやてちゃん、すごいですぅ〜」
…………いたなぁ、そんな下らない事するやつ。
その下らない事をしているのははやて。
指の間に花火を挟んで一斉に点火していた。
「キャロ、ルーちゃん、エリオ君、あれは危ないからやってはいけませんよ」
すかさず星がチビッ子達に言い聞かせる。
「そうだよ、あれはダメな大人の典型的な姿だからね」
フェイトきついな……………
それにまだ中学生だし。
でも、これで子供達が真似をすることは無いと思う。
多分………………
「余裕ね、よそ見なんて」
「まあ動かなければいいだけだからな」
アリサにそう言うと悔しそうに手元に集中し直したみたいだ。
今、俺とすずか、なのは、アリサ、ヴィータは、しゃがんで線香花火をしている。
罰ゲーム付きで。
罰ゲームはズバリ、シャマルさん特製栄養ドリンクだ。
別に頼んでもいないのにヴィータの荷物に入っていたらしい。
せっかくなので罰ゲームとして使わせてもらうことにしたようだ。
「お前はあのドリンクの恐ろしさを知らないからそんな風にいられんだ」
げっそりとした顔で言うヴィータ。
恐怖心からか手が多少震えている。
お前が誘ったんだけどな。
「ううっ、足が疲れてきた…………」
なのはがふとそんな事を呟く。
まあしゃがんで動いてないからそうなるだろうな。
「結構きついね…………」
すずかもキツそうだ。
「これは俺の勝ちかな」
俺はまだ十分に余裕がある。
さて、誰が罰ゲームでシャマルさん特製栄養ドリンクを飲む事となるのだろうか?
だが、そんな俺の余裕は、
「いやあ!!こっちに来るな!!」
走って来たセインにより、見事に潰された。
ドン!!
「うおっ!?」
走って来たセインが線香花火をしている俺に直撃、当然俺の線香花火をは地面に落ちた。
「ああああああああ!!」
「ご、ごめんレイ!ネズミ花火に追いかけられてて…………」
それは分かってるけど、問題は…………
「バカだな零治。余裕ぶっこいてるからこうなるんだよ」
笑顔でそんな事を言うヴィータ。
さっきまで苦しそうにしてたくせに何その変わり様…………
「でも、これで罰ゲームは零治で決定だね」
「あ〜足が疲れたよ………」
「私も…………」
なのはとすずかも決まった瞬間リラックスしてるし……………
「ほら、全部飲めとは言わねえから」
ヴィータ……………
「半分で許してやる」
上げて落とすなよ…………
世の中はそんなに優しくな
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ