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オズのガラスの猫
第九幕その三

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「紅葉ね、おろした」
「それですね」
「それがいいわ、アクアパッツァは」
「大蒜ですか」
「それが一番ね、香草も入れて」
 これも忘れていませんでした。
「そうして味付けするといいわ」
「アクアパッツァはですね」
「そう、そしてね」
 今度はフライを食べていいます。
「フライはマスタードね」
「それですか」
「これでいいと思うわ、ただ」
「ただ?」
「いえ、河豚をはじめて食べたけれど」
 このお魚自体についても言うのでした。
「凄く美味しいわね」
「そうでしょ」
 オズマが笑顔で応えました。
「河豚はね」
「この通りですね」
「凄く美味しいの」
 こうペッパーさんにお話しました。
「あっさりしていてね」
「食感もいいですね」
「この通りね、それで今食べて」
「はい、私が思うにです」
「今言った通りのね」
「組み合わせていいと思います」
 河豚料理と香辛料はというのです。
「私は」
「わかったわ、ではね」
「はい、今私が言った香辛料をですね」
「貰いたいけれどいいかしら」
「喜んで」
 ペッパーさんは笑顔で答えました。
「それでは」
「そうさせてもらうわね」
「その様に、しかしですね」
「しかし?」
「いえ、私実はお魚自体を」
「あまりだったわね」
「主人が狩人なので」
 だからだというのです。
「肉料理はよく食べますが」
「お魚はね」
「はい、あまり食べなかったですが」
「河豚は美味しいわね」
「凄く」
 実際に食べてみての感想です。
「本当に、今日は満足しています」
「お料理の量も種類も多いしね」
「その分。あとこのお料理は」
 その河豚料理も見て言いました。
「日本とイタリアですね」
「その二国のお料理ね、大体」
「そうですよね」
「日本もイタリアも魚介類を使ったお料理が得意で」
 それでというのです。
「それで、ですね」
「そうなの、それで河豚もね」
「こうしてですね」
「お料理出来るの。ただ実はイタリアで河豚は」
「食べないですか」
「オズの国だけだと思うわ」 
 ペッパーさんにこのこともお話しました。
「どうやらね」
「そこは違いますか」
「そうよ、それでデザートだけれど」
「はい、食後のそれは」
「貴女は何が食べたいかしら」
 ペッパーさんのリクエスト次第だというのです。
「それは」
「そうですね、シュークリームはどうでしょうか」
「シュークリームね」
「はい、私の大好物なんですが」
「わかったわ、じゃあね」
「はい、それを出してくれますか」
「この河豚料理を全部食べてからね」
 そしてというのです。
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