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繰リ返ス世界デ最高ノ結末ヲ
06.そうだ、刑務所に逝こう。
第2回
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いたら、いきなり背後から襲ってくるような危険な奴と。何時から友人になった。

「ねぇ、琴葉さんは人間って言ってたよね? なのに、どうして吸血鬼の事知ってるの?」
「………仕事柄って言えば良い?」
「何の仕事?」
「…………如何説明すれば良いのか分からない」
「役職は?」
「幹部。因みにフランさんは首領」
「じゃあ、何かの組織なんだね。そう言うこと、教えちゃって大丈夫なの?」
「大丈夫でしょ」
「何か言いたいことは?」
「え、何私殺されるの? 吸血鬼に殺されるの、嫌何だけど。抵抗して良い?」
「殺さないから大丈夫だよ。と言うか、よく分かったね。僕が吸血鬼だって」
「え? 逆に分からない理由が分からない」

 この白髪の囚人は、何処かノアさん似てるな。

「にしても、本当に何処から来たんだろうね」
「若しかすると、後三人居るかも知れない。…………恐らくノアさんと一緒だけど」
「へぇ。色々教えてくれてるけど、本当に大丈夫?」
「全て仕返しだから」
「血は美味しそうなのに、何か持った無い気がする。けど、躾甲斐がありそう」
「否、もうそう言うのいいです。もう散々なんで」
「え、どうしたの? 若しかして、此処に来る前に何かあった?」
「特には無かったけど」

「へぇ。アレは、君にとっては『何も無い』何だぁ」

 この声は、若しかしなくても――――

「フラン、さん……!?」
「やぁ。私の琴葉」

「「「「え?」」」」

 白髪のさっきの囚人と、黒髪のレンに似ている囚人と、朱色の髪のチャラチャラしていそうな囚人と、暗い緑色の髪の襟足を少し伸ばした囚人が、揃って声を溢す。この四人の囚人が吸血鬼か。

「誰がフランさんの物になったんですか!!」
「琴葉だけど?」
「だから、何度も言ってますけど、私は誰の物でも無いです!!」
「否々。琴葉は私のモノ。私だけのモノだよ?」
「もう病んでるじゃないですか」
「それだけ琴葉を愛しているんだ」
「私は一切想っていないので」
「そんな事言ってると、またお仕置き、だよ?」
「嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です嫌です止めて下さい本当にすいませんでした私が悪かったです」

 もう私、どれだけ喋れば良いのだろうか。かなり喋ったよね。

「……一応聞きますけど、何で来たんですか」
「琴葉に会いに?」
「嘘ですよね? 嘘だって言ってください」
「と、一寸拙いことが起こったらしくてね」
「…………如何為たんですか?」
「後で伝える」

「あの、全然話に着いていけないのですが………」
「聖月。取り敢えず、自分の身は自分で守れ」
「どう言う事? レン」

 おっとー、レンに似ていると思ったら同姓同名かもしれない。

「あの、空いている部屋
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