機動戦士ガンダム
2139話
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程に突出している訳ではないのかもしれないが。
ともあれ、そんな状況ではあっても、技術本部に蓄積されているだろう技術は気になる。
気になるので詳しい話をラルに聞いたところ、その本部は何とズム・シティにあるらしい。
正確には、その技術本部のトップのオフィスがズム・シティにあるという事らしい。
うん、そうなると今夜俺が行くべき場所は決まったな。
技術本部はジオン公国軍総司令部の直轄組織で、そこの技術者を味方につけるのは、難しい……とは言わないが、そのつもりなら時間が掛かるは無理もない。
ルナ・ジオンの建国宣言までの時間がもう殆ど残っていない以上、今すぐにこっちにつくという相手を引っ張ってくるのは無理があるし、寧ろそうあっさりと裏切るような相手は信用も出来ない。
「今夜にでも技術本部のトップ……アルベルト・シャハトだったか? そいつのオフィスに侵入してみるか」
「……お前の場合は、反則技が強烈すぎる」
呆れたようにラルが言ってくるが、それは間違いない事実でもある。
それこそ、俺はその気になればギレンが寝ている部屋に忍び込むような真似も容易に出来るだろう。
気配遮断を使えば、まず見つかる事はないだろうし。
もっとも何らかの機械を使えば、あっさりと見つかるだろうが。
ともあれ、俺の存在が……そしてシャドウミラーの存在そのものが卑怯だと言われても仕方のない事ではある。
「こっちにとっては、普通に出来る事をやってるだけなんだけどな。あー……それで話が逸れたな。一応MIP社もそうだが、ジオニック社や技術本部にも伝手を作れたのは助かる。そうなると、残るのはツィマッド社だが……そっちの方にも伝手を作る事は出来ないか?」
「……こちらでは無理だろう。だが、千鶴ならMIP社の方からツィマッド社に手を伸ばすのも可能ではないか? かなりのやり手のようだしな」
ラルの言葉に、納得する。
実際、千鶴はMIP社とはかなり上の者との繋がりも作っている。
勿論F-32の譲渡という行為があったからこそ、千鶴はMIP社との間に強いコネを持つ事が出来たんだろうが。
そうなると、ジオニック社やツィマッド社にも何か注意を引く為の餌を……いや。そうやって色々な場所で良い顔をしようとするのは、結局後々危ない事になる。
そうなると、やっぱり繋がりの深いMIP社をメインにして、ジオニック社とツィマッド社はサブという感じがベストか?
「そうだな。その辺りは後で千鶴に言っておく」
場合によっては、ホワイトスターからもっと人を呼ぶ事になるかもしれないな。
とはいえ、今はルナ・ジオン建国の為のラストスパートだ。
多少大変ではあっても、そちらに意識を集中する必要がある。
「そう言えば、アンリの方はどうなってるん
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