機動戦士ガンダム
2138話
[4/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
ろう。
「あら、アクセル。こっちに戻ってきてたの?」
ニーズヘッグに目を奪われていると、不意にそんな風に声を掛けられる。
声のした方に視線を向けると、そこにはレモンの姿。
「ああ。UC世界の黒い三連星をホワイトスターに連れて来たついでにな。S型を技術班の連中に引き渡してから、少し暇があったから見に来たんだが……」
「S型を持って来たの? 後で見に行かせ貰うわね」
「ああ、そうしてくれ。それで、ニーズヘッグの方はどんな様子なんだ? 見た感じでは、もうほぼ改修完了といったように見えるけど」
そんな俺の言葉に、レモンはニーズヘッグの方に視線を向け、口を開く。
「そうね。ハードウェア的な意味なら、尻尾をつけたし新型のT-LINKフレームに変えたし、装甲とかも見て分かる通り付けているから、完了したと言ってもいいわ。ただ、若干設定の方で手こずっているわ」
「……設定の部分で? また、珍しいな」
「尻尾の方がちょっとね。何しろ、色々な武器やシステムが複合されているパーツでしょ?」
「それは否定しない」
鞭のような物理的な一撃にヒートロッド、電撃に輻射波動。
更に尻尾の先端には念動フィールドによって刃……T-LINKブレードを作る事も可能で、更に先端の菱形の部分にはルリとラピスが開発したハッキングシステムのウルドの糸も内蔵されている。
普通に考えれば、明らかに詰め込みすぎなのだが……ニーズヘッグのバインダーのヒュドラしかり、俺が前に乗っていたグロウセイヴァーのクロノスしかり、レモン達技術班はこの手の複合兵装の開発を得意としている。
……SEED世界で俺が乗っていたブリッツのトリケロスも複合兵装ではあったが、あれはマリュー達が試行錯誤しながら開発した為か、色々と使いにくかった。
まぁ、ジンという手本があっても、初めてのMSであれだけの性能のMSを開発したのだから、マリュー達は十分以上に健闘したと言ってもいいのだろうが。
特にPS装甲はブラックホールエンジンと組み合わせれば、物理的な攻撃の殆どを防げるしな。シャドウミラーに来た事でT-LINKフレームになったりと進化もしてるし。
「複雑なシステムと、何よりどうせならアクセルが使う時に最大限に力を発揮して欲しいから、システムの調整も色々と手を抜けないのよ。それが時間の掛かってる理由。ちなみに、動かすだけなら普通に動かせるけど……乗ってみる?」
そう言われ、心が動かなかったかと言えば、嘘になる。
だが、ニーズヘッグが中途半端な状態で操縦するよりも、完璧な状態になってから乗ってみたいという思いもある。
結果として前者と後者では後者を選択する。
「いや、やっぱりレモンが最適な状態に仕上げてくれたのに乗るよ。ここで下手に俺が乗ってしまえ
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ