機動戦士ガンダム
2138話
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、もう俺にやるべきことはない。
そうである以上、もうここに俺がいる必要はないだろうと、格納庫を出る。
一応技術班の面々がやりすぎないように見ておいた方がいいのかもしれないが……まぁ、多分大丈夫だろう。
いや、最終的に元に戻すのなら、問題はないのだろうが。
そして技術班にいる以上、分解したけど元に戻せませんでしたといったような事にはならない筈だ。
そう判断し、俺は格納庫を出る。
とはいえ、今の状況で俺がやるべき事は……いや、そうだな。ニーズヘッグの方がどうなったのか、ちょっと見てくるか。
取りあえず尻尾を認識しないといった件は、俺がコックピットに乗る事で解決したし、もう改修作業が終わっていても不思議ではない。
そんな風に判断し、ニーズヘッグ専用の格納庫に向かう。
本来ならそこまで行くのに幾つものプロテクト……指紋、網膜、声紋、パスワード入力等があるのだが、俺の為にT-LINKシステムをプロテクトにも組み込んでいるので、そっちを使えば他のプロテクトは素通り可能だ。
ちなみにこれは、念動力を持っている者なら誰でも自由に入れる……という訳ではなく、あくまでも登録されている俺の念動力をT-LINKシステムが感知して中に入れる事が可能となっている。
……影のゲートを始めとした転移魔法を使えばいいと思う者もいるかもしれないが、UC世界のように魔法の存在が全く知られていない世界ならともかく、ホワイトスターではその手の対策はしっかりとしている。
特にこの魔法球は、シャドウミラーの中でも最高機密に近い。
当然エヴァや凛を始めとして、魔法や魔術に詳しい者達がこぞってその手の転移魔法を封じている。
もっとも、その手の設備は色々と面倒な上に、その設備そのものが機密度も高い事もあって、ニーズヘッグ用の格納庫くらいにしか使われていないのだが。
ともあれ、プロテクトをどうにかして格納庫の中に入っていくと……
「へぇ」
真っ先に見えたニーズヘッグの姿に、俺は思わず感嘆の声を漏らす。
何故なら、分かってはいたがニーズヘッグには既に尻尾が付いていたからだ。
尻尾単体で見てもかなりの迫力があったが、こうして実際にニーズヘッグに尻尾がついている光景を見てみると……
「どう見てもラスボスだな」
機体の大きさこそ、全長15mとMSやPTとかに比べれば小型だったが、そこから感じられる圧倒的な迫力は、とてもではないが正義の味方が乗るような機体には思えない。
……いやまぁ、幾多もの世界を間接的に支配している、軍事国家の代表が乗っている機体と言われて、正義の味方のような機体が思い浮かぶといった事は、まずないだろうが。
また、魔力属性を得たというのも、こうして見て分かる強烈な迫力を持っている事に繋がっているのだ
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