02現代のシヨウ
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たがみよしひさの漫画に出てくる主人公みたいに「処女とかめんどくせえだろ?」とか格好よく言ったり、ブッ刺されたらヒーヒー泣き喚く女が嫌いなのか、兄弟の小山田いくが提唱したABCDを遥かに超える、お互い他の男女を知らずに結婚して、そのままZ婚(同じ骨壺で同じお墓に入る)するのとは天と地ほどかけ離れている恋愛観。
秒速で一般人にまで驚かれて失敗して、次回作は世間から見向きもされず、散々プロデューサーとかスタッフに注意されていながら、逆転ホームランかっ飛ばした「君の名は。」でも、3歳年上の三葉と滝は高校生では絶対に出会わさず、東京に行って就職させて、恋愛もして性体験もすっかりお済ませになられて、心も体もボロボロのズタボロの事故物件になって、良〜〜い具合に精神的にも腐って疲れ果てて、バツイチか出産管理や家族計画にも失敗してマジキズモノ水子の霊付きで、ジックリ熟成?して来た所で、新卒で恋愛経験も無さそうな童貞の滝と三葉が出会うという結末で、最低限そのラインだけは決して譲れなかった新海監督の異様な恋愛観が読み取れる。
「四葉、あんたまた何かに憑かれたの? それとも入れ替わったの?」
「その通りだ姉上、我は紀元前の冬守神社の娘でシヨウと申す。今、冬守は朝廷と名乗る古代の天皇家に攻められそうでな、我らの故郷は風前の灯火なのじゃ」
「何ですって?」
三葉は、体の入れ替わりで大恋愛をして、冬守大災害から親類縁者を守って、父親の町長をぶん殴ってでも説得して町民を避難させたのも、すっっっっかりお忘れになられていた。
いつも通りの妹は重度中二病だとか、変な趣味で誰かを心配させたい嘘芝居だと思っていて、電話から手が出せる物なら、即座に鳩尾にでも腹パン入れて失神させるか、チキンウィングフェイスロックで首絞めて締め落としてから、背中からハイムリック法か活を入れてやりたいと思っていた。
「あんたっ、いい加減にしなさいよっ、父さんや、死んだお祖母ちゃんやお母さんに、そこまで心配や面倒掛けさせて苦しめたいのっ? もう下手なお芝居はやめてっ!」
四葉もシヨウも、姉の大恋愛を覚えていて、今も一緒に暮らしているシヨウの姉サンヨウが「タキと結婚できないなら、ここから飛び降りて死ぬっ」みたいな、海原真理で現在の上沼恵美子みたいな大恋愛をしてから結婚して、巫女職も自分に無理やり引き継がせて引退したのを知っているので、実の姉が馬鹿かアホウにしか思えなかった。
電話口の向こうからも、当然そう思われている。
「いや姉上、汝は自分でヤラカシた恋愛を、もう忘れてしまったのか?」
「ハァ?」
円環のお断りとか、既に死んでいる迷いマイマイの八九寺さんが、あの世に連れていかれてしまう常世とかあの世の理で、自分の恋愛は完全に忘れていた三葉。
「そう言う訳で、我は過去の冬守を朝
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