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空に星が輝く様に
425部分:第三十二話 誠意その八
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その時だった。
 月美はだ。陽太郎にこんな提案をしてきた。
「それで帰り道ですけれど」
「帰り道に?」
「何処に行きます?本屋にしますか?」
「本屋。いいよな、それって」
「何の本にしますか?」
「川端康成にしようかな」
 陽太郎は腕を組んで考える顔になって述べた。
「雪国でも読もうかな」
「雪国ですか」
「月美は川端読んだことあるかな」
「はい、あります」
 月美は静かに微笑んで陽太郎に答えた。

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