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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜”空の女神”エイドスの末裔、エステル・ファラ・サウリン・ブライト〜
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るしかありません。――――時間をかければ、クロスベル帝国軍や軍警察も追いついてしまいます!一人に対して必ず複数であたり、隙を突いて撤退しなさい!」

ミリアムに判断を促されたクレア少佐はエステル達と戦う事を決めて軍人達に指示をし

「イエス・マム!」

「宰相閣下に行動が制限されもなお、活動を続ける鬱陶しい遊撃士如きが……!我等の力、思い知らせてやる!」

「幾ら腕利きだろうが、たった4人で少佐を加えた我等を制圧できると思ったその傲慢、すぐに後悔させてやる!」

「ちょっ、それって”フラグ”になるから言わないでよ〜!」

クレア少佐の指示に答えた軍人達の中の一人が呟いた言葉を聞いて1年半前の”七日戦役”時、リィン達と戦った出来事を思い返したミリアムが慌てた様子で軍人に指摘したその時

「ふ〜ん……別にあんた達”程度”、パズモ達の協力がなくても全員ブッ飛ばせるけどそこまで言うんだったら、お望み通り呼んであげるわよ!――――おいで、パズモ、永恒、テトリ、ニル、クーちゃん、カファルー!!」

自分達を侮っているような事を口にした軍人をジト目で睨んだエステルは自身が”絆”を結んだ頼もしき異種族達の名を呼んだ!すると風の最上位精霊―――”ルファニー”族のパズモ・メネシス、炎のような真っ赤な鬣を持ち、8本の尾がある狐炎獣―――サエラブ、木の妖精(ユイチリ)族の最上位妖精―――”ニルユイチリ”族のテトリ、”第四位”を冠する天使―――”主天使(ドミニオン)”のニル・デュナミス、銀色に輝く鱗を持つ水竜の上位種である”白水竜”―――クー、炎を纏いし巨大な獣にしてエヴリーヌと同じ”深凌の契魔”の一柱―――”魔神”カファルーが次々とエステル達の傍に姿を現した!



「フフッ、フルメンバーで戦うのは久しぶりね!」

(フッ、全員揃って戦うのは碧の大樹での決戦以来になるな。)

「アハハ……でも普通に考えたら、私達全員が出なければならない程の戦闘は起こらないほうがいいんですけどね……」

「そうね。――――さてと。諜報関係者である貴方達の事だから当然私達の事も知っているでしょうけど……ちょうどいい機会だからその身に刻んであげるわ―――――ゼムリアの新たなる時代の”英雄”の一人にして、双界の”絆”の紡ぎ手たるエステルの守護者である私達の”力”を!」

「ク―♪」

「グオオオオオオオオ――――ッ!」

パズモとサエラブの言葉を聞いて苦笑しているテトリの意見に頷いたニルは自身の武装である接剣をクレア少佐達に突き付け、ニルの宣言に答えるかのようにクーは見た目とは裏腹の可愛らしい鳴き声で、カファルーは猛々しい咆哮を上げて答えた。



「なあああああああっ!?」

「や、奴等はまさか……!」

「”ブレイサー
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