外伝〜”空の女神”エイドスの末裔、エステル・ファラ・サウリン・ブライト〜
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クレア少佐とミリアムの推測を聞いた軍人達は驚いたり怒りの表情でエステル達を睨んだ。
「いや、あたし達が結社と繋がっているって無理があるでしょ……」
「――――第一それを言ったら、まず最初に疑われるのは4年前の結社による”リベールの異変”の際、”導力停止現象”が起こっている最中に、まるで見計らったかのように導力を必要としない蒸気機関による戦車で浮遊都市(リベル=アーク)の破壊を名目にリベールに押し入ろうとしていた貴方達エレボニアの方だと思われるのですが?」
軍人達の指摘に対してエステルが呆れている中ヨシュアは真剣な表情で軍人達に指摘し返した。
「ぐ……っ……!」
「おのれ、”ハーメル”の亡霊が……!”七日戦役”での”和解条約”に飽き足らず、未だ我等を苦しめるとは、かつてはエレボニアの民だった癖に、祖国であるエレボニアに対する復讐を止めないとは、何様のつもりだ!?」
「パパは亡霊なんかじゃないし、エレボニアに対して酷い事をしようとする人じゃないよ!」
「そもそもハーメルの民達に復讐されてもおかしくない理由を最初に作ったのは貴方達エレボニアなのですから、むしろ貴方達がハーメルの民達に”エレボニアは何様のつもりだ”と問いかけられる側ですわよ。」
ヨシュアの正論に反論できない軍人達が唸り声を上げ、ヨシュアを睨んでいる中軍人の一人が叫んだヨシュアに対する怨嗟の言葉に対してミントが反論し、フェミリンスは厳しい表情で指摘した。
「二人ともありがとう。レーヴェは知りませんが、少なくても僕は14年前のハーメルで起こった悲劇が世界中に公表された時点で満足していますし、元々エレボニアに対する復讐心等はありません。―――――まあエレボニアが”空の女神”に命じられたハーメルに対する”償い”をかつてのハーメルのように”無かった事にしようとしている事”については色々と言いたい事や聞きたい事はありますが………少なくてもそれを決めたのは貴方達でないのは理解していますから、その件で貴方達を責めるつもりはありません。」
「ヨシュア…………――――で、話を戻すけど大人しく投降するのかしら!?」
静かな表情で自身の本音を語ったヨシュアの話を聞いて辛そうな表情をしたエステルだったがすぐに気を取り直してクレア少佐達を睨んだ。
「どうするの、クレア〜?”ブレイサーオブブレイサー”達の話だと例え撤退に成功できても、結局ボク達の”負け”っぽいよ〜?」
「……少なくても、撤退が成功すればまだ言い訳ができますし、こちらの損害は最小限にすみます。……合流が間に合わず、既に拘束されてしまった者達もいますが、それでも拘束された者達の返還の交渉をする際、拘束された者達は一人でも少ない方がいいですから、強行突破をす
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