外伝〜”空の女神”エイドスの末裔、エステル・ファラ・サウリン・ブライト〜
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証しますので、道を開けて頂けないでしょうか?」
「それにボク達とやりあったら、ギリアスのオジサンがただでさえエレボニアでの活動が制限されているサラやフィー達が更に活動しにくくしたり、もしくはサラ達に対する”仕返し”をするかもしれないよ〜?」
軍人達の反論に対してエステルはジト目で答え、クレア少佐は軍人達を諫めた後エステル達に会釈をして説明し、ミリアムは真剣な表情でエステル達に忠告した。
「あ、サラさん達に関しては心配無用だから。今回の件の成功の有無に関係なく、ヴァイスさん達があんた達の件でのエレボニア帝国政府との交渉の時に、エレボニア帝国政府がこれ以上エレボニア帝国で活動しているサラさん達に手を出さないようにするって約束だし。」
「それにクレア少佐は彼らの身分の保証をすると仰っていますが………そうなると、別の容疑が貴女達にかかる事がおわかりにならないのですか?」
「クロスベルに許可も無く”他国の軍人”が入国したら、最低でも密入国や諜報活動に関する容疑が発生するよ!」
「―――どの道貴女達がこの場を言い逃れできる理由は存在しませんわ。」
ミリアムの忠告に対してエステルは全く動じずに答え、ヨシュアとミントはそれぞれ説明し、静かな表情で呟いたフェミリンスが自身の武装である神槍を構えるとエステル達も続くようにそれぞれの武装である棍、双剣、長剣を構えた!
「”今回の件の成功の有無に関係なく”………――――!彼らの拘束が成功しても失敗しても、クロスベルがクロスベルに潜入させていた彼らを”結社の残党”扱いする事で、エレボニア帝国政府の弱味を握り、彼らの拘束に成功すれば拘束された彼らの身柄の返還を、失敗すれば1年半前の”七日戦役”の件でただでさえ各国からの信用が地に堕ちているエレボニアが、結社の残党を匿っているという疑いを各国に知らしめることを盾に、エレボニア帝国政府に対して有利な交渉をするつもりですか……!」
「なるほどね〜。実際、クロスベルで”情報局”や”鉄道憲兵隊”が諜報活動を行っている間に”三帝国交流会”の最中に結社の残党がクロスベルで事件を起こしたせいで、状況を考えれば何も知らない人達はクロスベルに諜報活動を行っていた人達も結社の残党と関係しているって思うだろうしね〜。」
エステル達の話を聞いてすぐにクロスベルの狙いを悟ったクレア少佐は厳しい表情で推測を口にし、ミリアムは疲れた表情で溜息を吐いた。
「なっ!?という事はまさか”六銃士”は最初から我等を嵌める為に、”三帝国交流会”が開催されるまであえて我等を泳がしていたのか……!」
「もしそれが本当ならば、貴様ら遊撃士協会やクロスベルの方が結社の残党と裏で繋がり、奴等の襲撃を奴等から予め知らされていたのではないのか!?」
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