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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
外伝〜”空の女神”エイドスの末裔、エステル・ファラ・サウリン・ブライト〜
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〜同時刻・クロスベル帝国オルディス地方・西ランドック峡谷道〜



ヴァイス達の戦いが始まったその頃、かつてエレボニア帝国の領土であったが、”七日戦役”によってクロスベルの領土となったユーディット達の故郷――――”海都オルディス”から、エレボニア帝国の領土であり、山中にある町でありながらカジノといったギャンブルなどの施設が充実している”歓楽都市ラクウェル”へと続く西ランドック峡谷道をミリアムとクレア少佐はクロスベル帝国の領土で諜報活動を行っていた20数人の鉄道建部隊や情報局に所属している軍人達と共に、峡谷道の途中にある国境でもある関所を目指していた。

「……何とか追手は撒いたようだね〜。」

「ええ……ですが、峡谷道に伏兵を潜ませている可能性も考えられますから、油断せず関所を目指しましょう。」

背後を見て誰も追っていない事を確認したミリアムの言葉にクレア少佐は静かな表情で頷いて軍人達を促した。

「イエス・マム。」

「しかしクロスベルの連中、まさか我々を”結社の残党”扱いするという強引な手段を取って、我々の一斉検挙をしてくるなんて……!」

「我等が主も失った薄汚い裏組織の残党だなんて、どう考えても冤罪だろう!クソッ!」

軍人達はそれぞれクロスベルに対する悪態をついていた。



「―――ま、冤罪はともかく、結社みたいに裏でコソコソ動いて悪い事をしようとしている事に関しては結社と同類だと思うわよ。」

「!!」

「やっぱ、簡単に国境を超えさせてはもらえないみたいだね〜。」

するとその時娘の声が聞こえ、声を聞いたクレア少佐が軍人達と共に周囲を警戒している中ミリアムは疲れた表情で呟いてすぐに表情を引き締めて周囲を警戒していた。すると街道から外れた場所へと続く道から栗色の髪の娘、漆黒の髪の青年、蜂蜜色のような金髪の娘、そして黄金のような輝きの金髪の女性が現れてクレア少佐達と対峙した!

「き、貴様らは――――!」

「最上級警戒対象者――――”剣聖”カシウス・ブライトの娘にして”空の女神エイドス”の末裔でもある史上初”SSランク”正遊撃士”遊撃士の中の遊撃士(ブレイサーオブブレイサー)”エステル・ファラ・サウリン・ブライトにその娘、Sランク正遊撃士”黄金の百合”ミント・ルーハンス・ブライト!」

「しかもAランク正遊撃士”漆黒の牙”ヨシュア・ブライトと”黄金の女帝”フェミリンスまで!」

栗色の娘達の登場に血相を変えた軍人達はそれぞれ厳しい表情で娘達を睨んだ。



「……どうやら自己紹介の必要はなさそうですわね。」

「アハハ、ミント達、以前のエレボニアでの活動でエレボニアでも有名になったもんね〜。」

「それも悪い意味でね………」

「ちょっと、ヨシュ
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