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汝(なれ)の名は。(君の名は。)
01入れ替わり
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皇制なくならなかったし、出雲大社もあるし、うち神社だけど、だいたい精霊信仰で仏様もキリストも全部神様だよ」
「「「「「へ?」」」」」
「仏教伝来しても、シンブツシューゴウ? 一緒になって信仰してるから、せんと君みたいに仏なのに鹿の角生やしてるし、天照の神様も出雲の神様も全部神様だし、イスラムとかキリスト教みたいに何千年も殺しあってないよ」
 また怒った老人たちがシヨウに詰め寄り、罵り始める。
「なんだと、そんな馬鹿なことがある物かっ!」
 あまりに気やすい喋り方なので、これが天啓だとか予言だとか、神の言葉だとは思っていない一同。
「出雲の神像も焼かれて泥の中に投げうたれ、雨ざらしで朽ちるのを待つばかりと聞いておる、仲良く同じ社で祭られるなど、あろうはずもないっ」
 四葉は考えてみたが、トイレの中にまで神様がいる歌が流行ったのも教えた。
「便所を綺麗に掃除すると嫁に行けるだと?」
「え〜と? ハイブツキシャク? フンショコウジュ? 韓国だったら仏像燃やしてお寺破壊したそうだけど、日本では無かったよ、中国みたいに本燃やしたり儒教の人も埋められてない」
 本来、中国に残されている歴史書や資料が一次資料なのだが、何度も燃やされたり戦火にあって焼失し略奪もされ、何故か記録マニアの日本の方に歴史書と遺物が残っている。
 朝鮮半島では、以前の王朝の器物や建物は、何から何まで燃やして消すので、何一つとして残っていない。
 何より、他でも既述したように十世紀に白頭山(ペクト)が破局噴火し、ソウルの遥か南にまで溶岩流が到達。
 空から見下ろすと、現在でも土砂に埋没していない、黒曜石のような真っ黒な石の山が連なり、これこそが一草一木も生えない呪われた大地なのだと思い知らされる。
 千年たった今でも、谷底にだけ土が積もり、大雨が降ろうとも1ミリも保水できない黒い石の山々が連なっている。
 中国北方三省と朝鮮半島が歴史から消え、現地人はほぼ死滅させられ、居住不可能になった北方の狩猟民族エベンキ族が南下し、生き残れた南端の百済、新羅と混血して現在に至る。
 朝鮮の遺物は精々中国から来た使者を持て成す「迎恩門」を解体して、清の属国から独立した「独立門」に組み替えたり、何度も燃えた大門を再建したり、日帝時代の下水道が現在崩壊を始めているのも日本のせいにして、測量用に埋め込んである釘でも「朝鮮半島の気を断とうとした呪いの釘を抜き取ったり〜」と自慢するほどの気の毒な国である。

 それからも日本にもイスラム寺院があり、キリスト教会があり、昔のようにキリスト教禁止令も無いと教えた四葉。
 宗教戦争も信長時代の一向一揆だとか比叡山の焼き討ちとかはあったが、宗派同士では殺しあっていないと伝えた。
「アジアだったら大丈夫みたい、ブッダもヒンズーの神様だし、アシュ
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