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空に星が輝く様に
421部分:第三十二話 誠意その四

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第三十二話 誠意その四

「あのこと」
「それで謝って」
「四人で」
 こう言ってだった。一緒にいる星華を見た。
 制服姿である。彼女自身の制服を着ている。その横には星子がいる。彼女は自分の通っている中学校の制服を着てそこにいる。
 三人はだ。その星華に対して声をかけたのだった。
「じゃあ行こうね」
「今からね」
「学校に」
「うん・・・・・・」
 星華は暗い顔だがそれでも三人の言葉に頷いたのだった。
「そうしてよね」
「けじめつけないとね」
「やっぱり駄目よね」
「逃げたら」
「ええ」
 星華は三人の言葉に頷く。そうしてだった。
 自分の横にいる妹に顔を向けてだ。こう言うのだった。
「あんたは別にいいのに」
「いいえ」
 しかしだった。妹は姉の今の言葉に首を横に振って答えた。
「そういう訳にはいかないから」
「そうなの?」
「今お姉辛いよね」
 気遣う顔での言葉だった。
「そうよね」
「それは」
「わかるから」
 姉を気遣い自分で言った彼女だった。
「だからいいから」
「そうなのね」
「うん。一緒にいるから」
 こう姉に話す。
「いえ」
「いえ?」
「いさせて」
 言葉を変えた。あえてである。
「いいかな、それで」
「いさせてって」
「お姉の傍にいさせて」
 姉の顔を見上げての言葉だった。
「そうさせて」
「いさせてって」
「私、いたいから」
 だからだというのだ。そこだとだ。
「だから。それでね」
「私の傍にいてくれるの」
「うん、そうさせてもらうわ」
「有り難う」
「じゃあ。行こう」
 携帯の時間を見る。電車が来るのが近い。それを見てだった。
 星子は姉だけでなくだ。三人にも話したのだった。
「この電車でいいんですよね」
「うん、そうよ」
「この電車で行けるから」
「それでね」
「八条高校に行くのって便利なんですね」
 ここで星子はこんなことも言った。
「普通だけじゃなくて準急や急行も停まるなんて」
「区間快速も快速急行もね」
「特急も停まるから」
「八条電鉄の電車は全部ね」
 日本中に路線のある日本最大の私鉄だ。当然八条グループの企業の一つである。
「停まるのよ」
「八条学園前はね」
「通学は便利なの」
「いいですね、本当に」
 それを聞いてだ。また言う星子だった。
「行き来が便利で」
「ううん、実感したことないけれど」
「そうなの」
「便利なのかしら」
 しかしだった。三人はそれを言われてもだ。難しい顔になり話すのだった。

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