第一部 少年たち
第四章
魔法
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の度、なんであの人が死ななければならなかったのか。と自責の念に駆られます。でも、すぐにでも前を向かないと次の人を救うことができないんです」
「だからこそ早く切り替え、次につなげることが大切ってことですか?」
「そういうことになりますがそれがいいとは思っていません。私は、人が死ぬことに慣れ過ぎましたから。だから後悔していても次に切り替えることができるのだと思います。でも新米兵のあなたたちにはすぐ慣れて欲しくないとも思います。次に切り替えるということは、次を見ていて今を見ていないように時々感じますから。だからこそ、今の人を救いたいという気持ちを強く持つ続けることで多くの人を守ることができると思いますよ。次ではなく今を守るために全力を尽くしてください。挫折や後悔せずに良い神機使いになった人はいませんよ。それにあなたにはそれができるだけの力があります。もっと胸を張ってくださいね」
やはりアリサさんの笑顔は魔法がかかっている。下向きの考え方を改めて、しっかりと前を向ける。そうだよな、おっさんもいっていた。悔しかったら悔しさをバネに努力すればいいんだ。
「はい! ありがとうございます。できるかどうかわからないですけど、頑張ってみます」
「では、目的地までもう少しですのでもう少しお話でもしましょうか」
アリサさん達の所属しているフェンリル極東支部独立支援部隊の活動について聞いた。フェンリル極東支部独立支援部隊は、その名の通り極東支部が独立で行っており、全世界の人間が安心して暮らせる空間をつくるということを行っているらしい。具体的には着いたらわかります。と言って教えてくれなかった。ただ、本部を中心とした上層部にあまりよく思われていないらしく、物資や人材をあまり分けてもらうことが難しく、小集団で活動をしている。またこのような活動を行っているフェンリルの支部はここ極東支部のみで他の支部に批判はされないもの認められてはいない。しかし、フェンリル極東独立支援部隊に所属しているゴッドイーターは凄腕の猛者ばかりで救援要請が支部を跨いで飛んでくるらしい。その為、部隊長は常に他の支部での救援活動を行っているらしい。その強さはあのリンドウさんと同等、それ以上だが、公の記録にどれも記載されていない為、その強さを知るものはフェンリルでも極少数らしい。他にも結成時から今までの事柄を時間の許す限り聞いた。
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