第65話
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ランドロス教―――いえ、ギュランドロス皇帝陛下があそこに……!?さっきまでランドロス教官はわたし達と一緒にいたはずなのに………」
「……くっ………大方クロスベルの”転移”の使い手によって、我々の目を盗んであの場へと転移したのだろう。―――――これはどういう事だ、”ランドルフ准佐”!?クロスベルでの要請が発生した際、君とランドロス教官のシュバルツァー教官達の同行を認めない事は、エレボニア帝国政府とクロスベル帝国政府の間で決められたのだぞ!?何故、それを堂々と破った……!」
「いや、そこで俺を責められても困るんッスけど!?こっちだって、あのオッサンの”独断専行”は今知って、マジで驚いているんだぜ!?」
同じ頃モニターで状況を見守っていたトワは信じられない表情で声を上げ、唇を噛みしめたミハイル少佐は厳しい表情でランディに問いかけ、問いかけられたランディは疲れた表情で反論した。
〜星見の塔・屋上〜
「ちょっ、何で”紅き暴君”までここに現れる訳!?確か”紅き暴君”はかエレボニア帝国政府とクロスベル帝国政府との取り決めで、ここに来ることを禁じられていたんじゃなかったの!?」
「おいおい、あの件に関係している奴はランディと”仮面の紳士”ランドロス・サーキュリーという男だぜ?オレサマはギュランドロス・ヴァスガン!オレサマはランディでもないし、”仮面の紳士”とは”全くの別人”だぜぇ!」
「いや、無理があるでしょ………」
「む、無茶苦茶過ぎる暴論だ……」
「それに何なのよ、”仮面の紳士”って………というか、あんな無茶苦茶な人が私達の新たな祖国の皇帝の一人なのね………」
「ふふ、常識を平然と破り、国や皇族のしがらみに囚われず自分の思うがままに生きる”紅き皇”………まさに異名通り”紅き暴君”ですわね。」
焦った様子で指摘したカンパネルラの指摘に対して堂々と答えたギュランドロスの説明にその場にいる多くの者達が冷や汗をかいて表情を引き攣らせている中セリーヌは呆れた表情で呟き、マキアスとアリサは疲れた表情で呟き、シャロンは苦笑しながらギュランドロスを見つめた。
「ハッハッハッ、まさか僕の真似をするとは、さすがは我が親友の好敵手だね♪」
「もう……笑いごとではありませんわよ、お兄様……」
「フフ、ですが興味深い対決になりそうですね。」
「ええ………エフラムが知れば、この対決に居合わせなかった事を本気で悔しがるでしょうね。」
一方呑気に笑っているオリビエにアルフィンは呆れた表情で指摘し、セシリアとサフィナはそれぞれ苦笑しながら見守っていた。
「第一、オレサマ達の国で好き勝手暴れた挙句、オレサマ達の国民を泣かせた馬鹿共がいると知っていて、このオレサマ
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