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人徳?いいえモフ徳です。
十八匹め
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しております」

「うん!またくるねー!」

とてとて、と入り口で待つボーデンの所へ走っていくシラヌイ。

「よ、シラヌイ。どうだった?」

ボーデンがシラヌイの頭を撫でる。

「銀貨三枚だって」

「しょっぺぇ…」

「そう?スライム一匹なら妥当じゃない?
むしろもっと安いと思ってたもん」

「お前からすればそうだろうが、ありゃ魔法が使えない奴にはキツい相手だぞ」

「ふーん…?」

「ま、兎に角飯だ飯」

「どこいくの?」

「アタシの行き付け」

ボーデンはシラヌイの手を握り、ギルドをあとにした。







「ボーデンの行き付けってここ?」

「おう。メディオセ食堂だ」

ボーデンがシラヌイを連れてきたのはそれなりに大きな食堂だった。

王都のメインストリートというかなりいい立地条件である。

「安くて早くて旨い。忙しい商人とかに人気の店だぜ」

「商人…ね」

浮かない顔をするシラヌイ。

「ん?どうしたんだシラヌイ?」

「いや、なんでもない。杞憂さ」

シラヌイの懸念した事は、確率の低い事であり、そう起こりうる事ではない。

「ま、入ろうぜシラヌイ」

「ゅ」

こうして二人は昼食にありつくのだった。

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