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空に星が輝く様に
416部分:第三十一話 夜の港でその十一
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第三十一話 夜の港でその十一

「それで一緒の高校に入ったし」
「その通りだったわよね」
「そうよ。それでね」
 そしてだった。星華はさらに言うのだった。
「高校に入ったら言おうとしてたけれど」
「できなかったのね」
「うん、できなかったわ」
 そうだというのだった。
「とてもね」
「そうなのよ」
「星華ちゃん、気が弱くて」
「そうしたところは」
 駄目だというのだった。それでだとだ。ここで三人が話してきた。
「だから。どうしても前に出られなくて」
「しかも入学した時からね」
「あいつがいて」
 その三人のことをだ。話すのだった。だがここでだった。
「どうしよう」
「言う?」
「そうする?」
 三人は戸惑う顔になってだ。言い合うのだった。
「あのこと」
「あいつのことだけれど」
「言う?」
「言わないと駄目よね」
 決断を下したのは州脇だった。難しい顔で言うのだった。
「やっぱり」
「うん、そうよね」
「言わないといけないよね」
 野上と橋口も頷いてだった。そうしてだった。
 三人は決めた。物事を解決するにはそれしかないと思っていた。しかしそれでもなのだった。彼女達がそこに行き着くには一つのものが必要だったのだ。
 それは何か。勇気だった。
 三人は今その勇気を手に入れた。そしてであった。
「あのね」
「西堀月美って娘がいたのよ」
「同じクラスにね」
 三人でだ。星子に話すのだった。
「私達、その娘がいけ好かなくて」
「それで色々と意地悪してたの」
「強引にクラス委員にしたりして」
「お姉が、ですか」
 星子はそれを聞いて信じられないといった顔になっていた。
「そんなことを」
「ええ、そうなの」
「私達も一緒にね」
「そうしていたの」
 このことをだ。三人は辛い顔で話したのだった。
「けれどその娘の友達が来て」
「それができなくなって」
「余計にストレスが溜まって」
 このことも話した。覚悟していた顔でだ。
 そのうえでだ。三人は遂に話の核心も話したのだった。
「その娘と斉宮が付き合ってるってね」
「文化祭であの娘に意地悪した時に助けに来た本人に言われて」
「それでわかって」
「そうなんですね」
「ええ、それでわかって」
「それでだったの」
「学校に来ていた札付きの不良をけしかけるようなことをして」
 このことも話したのだった。何とかだ。
「その時はあの娘助かったけれどね」
「何とか」
「その彼女の友達や斉宮が助けに来て」
「よかったですね」
 それを聞いてだ。また言う星子だった。
「その人にとっても斉宮先輩にとっても。それで」
「それで?」
「それでっていうと?」
「先輩達にとってもお姉にとっても」
 彼女達にと
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