機動戦士ガンダム
2136話
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か、黙り込む。
それはオルテガやマッシュも同様で、恐らく部下か戦友をこれまでの戦いで失った事が少なからずあるのだろう。
「まぁ、ジオン軍の内情は今は置いておくとして……だ。どのみち、ガイア達はルナ・ジオンに付くんだから、今更ジオン軍の心配をしても意味はないだろうし。そんな訳で、今のところ特にやるべき事がないのなら、エデンで酒を飲んでいるよりは、ホワイトスターに来て操縦技術……いや、身体能力も含めて軍人としての能力を底上げした方がよくないか?」
「それはそうだが……」
「それにこう言うと気分を悪くするかもしれないが、今のお前達ではシャアに勝つ事は難しいと思うぞ」
「……何だと?」
俺の言葉に反応したのは、ガイア……ではなく、シャアに強いライバル心を抱いているオルテガだ。
とてもではないが、俺の言葉はそのまま聞き流せるようなものではなかったのだろう。
「お前達は3人で黒い三連星。だが、シャアは1人で赤い彗星だ。そう考えれば……」
「俺達はシャアの3分の1の力しかないってのか?」
「そこまでは言わないけどな」
不機嫌そうなマッシュの言葉にそう返す。
ガイアとオルテガの2人も俺に視線を向け……やがて、オルテガが口を開く。
「分かった。俺はアクセルの提案に乗る」
オルテガがそう言えば、何だかんだと仲間思いのガイアやマッシュも放っておく訳にはいかず、黒い三連星はホワイトスターに行く事になる。
クレイドルはともかく、生態系を形成する為の生き物の件とかも気になっていたから、その辺を確認する意味でも、黒い三連星の件は丁度良かったのだろう。
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