機動戦士ガンダム
2136話
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ホワイトスターに来てMSパイロットとしての腕を磨いたらどうだ? 言っておくが、シャドウミラーにはお前達よりも操縦技術が上の奴は幾らでも存在するぞ」
その言葉に、ガイア……だけではなく、少し離れた場所で海兵隊の連中と話をしていたオルテガや、1人で酒を飲んでいたマッシュまでもがピクリと反応する。
黒い三連星として名高い活躍をしているだけに、気楽に聞き流す真似は到底出来なかったのだろう。。
「その言葉、こっちとしてもあっさりとはいそうですかと聞き流す事は出来ないぞ?」
「お前達の立場としてはそうだろうな。だが、シャドウミラーの人員は、PT……いや、MS同士で行う戦争を、何度となく……それこそ数え切れない程に戦い抜いてきた者達だ。中にはMSだけが相手ではなく、神やそれに等しいような相手すらいた。そう言えば、戦いにおける経験値の差というのは、理解出来ると思うが?」
「……神? それは、本気で言ってるのか?」
「ああ。正真正銘の神や、それに等しい存在だ。そういう相手との戦いがあり、日常的にMS同士での戦いで模擬戦を行っているんだから、MSを開発したばかりのジオン軍とは練度が違う。おまけに、これまでの戦いでジオン軍の熟練パイロット達も大きな被害を受けているしな」
とはいえ、この辺りはパイロット達だけの責任という訳ではない。
勿論技量不足という一面もあったのだろうが、脱出ポッドの類をしっかりと用意しておけば、撃破された場合でも生き残る可能性は十分にあった。
だが、ジオン軍は……いや、ジオン上層部は、少しでもザクの製造コストを抑える為に、脱出ポッドの類を採用しなかった。
これは、ジオン軍にとって大きな……それも致命的な失敗であると、俺は思っている。
ザクが戦闘機やら軍艦やらと隔絶した性能を持っているのであれば、それでもまだ何とかなったかもしれない。
だが、結局のところは戦艦の主砲に命中すれば撃破されるし、それどころかセイバーフィッシュのミサイルでも撃破される。そんな性能だ。
それだけに、当然のように戦いになれば撃破される者も多く出て来て……恐らく俺達が関与しなくても、今のまま戦争が進めば国力に比例して人口の少ないジオン軍は、新兵どころかまだ訓練生であってもいずれは戦場に出さなければならないようになるだろう。
そうなってしまえば、ジオンは圧倒的に不利になってしまう。
それこそ、場合によっては連邦軍がMSを生産する前に消耗戦でMSパイロットが不足して負けてもおかしくない……といったくらいに。
そうなれば、ジオンが勝つ方法はコロニー落としのように一方的に、それでいて圧倒的なダメージを相手に与えるという選択肢しか存在しない。
うん、まさにじり貧だな。
「それは……」
ガイアは俺の言葉に思う所があるの
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