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虹にのらなかった男
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ッジへ。

「アムロ君。お父さんとは不仲なのかい?」

「不仲っていうか…不仲にもなりようがないくらい、家に帰らない人でした」

「ふーん…アムロ君から見てテムさんはそんな人なのか…」

「中尉さん。僕の事呼び捨てでいいです。
貴方は僕より年下ですけど、偉い人なんですよね?」

「まぁ、それなり、かな?
連邦の試作MS開発計画のNo2さ」

「それって物凄くえらいですよね…」

「んじゃ、まぁ、改めて宜しく、アムロ」

手を差し出すと…

「宜しくお願いします」

と握り返してくれた。

「アムロ、君はテムさんがどうしてガンダムを作ったか知ってるか?」

「楽しいから、じゃないんですか?」

「それもあるだろう。でもテムさんがガンダムを作った理由には少なからず君への愛がある」

「愛…」

「テムさんは言っていたよ『ガンダムが量産されれば少年兵が戦う必要が無くなる』とね」

「は、はぁ…?」

ま、ずっと家に居なかった父親に関して愛だの何だのって言ってもわからないか。

「だが、テムさんの望みは断たれた。
奇しくも君は父親であるテムさんの作ったガンダムに乗り込み、才能を示してしまった。
今のホワイトベースは君を戦火に放り込まざるを得ない。
許せとは言わないし、軍を恨んでくれていい」

「………………」

「きっと同じ事を色々な人に言われるだろうけど、気にする事はない」

正面にエレベーターが見えた。

ブリッジへの直通だ。

「さぁ、ここを上ればブリッジだ。行こう」










「ガンダムでの戦いはもっと有効に行うべきだ。
プロトタイプには余分なパーツは用意されていないんだぞ。
無駄な消耗は許されない」

ノア少尉はアムロを見るなり言った。

面食らうアムロに続けて口撃。

「初めての操縦だとでも言いたいのか!
甘ったれるな!
ガンダムを任されたからには君がパイロットだ!
この船を護る義務がある!」

「……言ったな」

「こう言わざるを得ないのが我々の状況だ…
嫌なら、今からでもサイド7に帰れ!」

さて、そろそろだな。

「少尉。アムロ君に八つ当たりはやめたまえ」

「…!」

キッと睨まれる。

「子供に指示されるのが気に食わんのはわかるが、我々はアムロ君に助けられた。
その言い方はあんまりではないかね?
連邦軍人たるまえにまず人であれ、とね」

するとノア少尉はアムロに背を向けた。

「アムロと言ったか。私を憎んでくれていい。
それで君がホワイトベースを守ってくれるのであれば、安い物だ。
話は以上だ。いきたまえ」

俺はアムロの袖を引っ張り、ブリッジ
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