暁 〜小説投稿サイト〜
汝(なれ)の名は。(君の名は。)
プロローグ
[3/3]

[9] 最初 [1]後書き [2]次話
破して、再度地上に落ちた巨石があったかもしれない。
 天手力男命(あまのたぢからをのみこと)という相撲の神様が、天の岩戸を開いて投げたという伝説があるが、長野県戸隠にまで飛んで天岩戸神社が建立され、奈良市柳生町にも天の岩戸が落下したとされる天乃石立神社(あめのいわたてじんじゃ)が実在する。
 日本各所に鬼界カルデラからの噴石が到達したものと思われる。

 残念ながら箒星は氷で構成されていて、地面にまで到達できない。
 ツングースカの大爆発、数年前ロシアに落ちた氷の塊のように、太陽系外周オールトの雲から落ちてきた氷塊は、断熱圧縮によって上空で水蒸気爆発を起こして、地上到達前に爆発して粉砕され、隕鉄や岩石もクレーターも残さない。
 コアに岩石が少数存在するので、半壊して大気圏でも燃え尽きず、クレーターを形成する可能性は存在する。

 それから5千年、集落や人員が再建された時代。
 人が存在できなくなっていた九州、立ち入ることも居住する事も禁忌となっていた場所に、海から渡来人たちが辿り着き、都市を建設して人数を増やし、一大勢力となって東方侵攻を開始していた。

「降り来たり給えっ! 出雲の神よっ!」
 神憑り状態となって、シヨウは倒れた。
 天空には、この時も凶星(まがぼし)、尾を引いて天を割いている箒星が現れていた。

[9] 最初 [1]後書き [2]次話


※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりをはさむしおりを挿む
しおりを解除しおりを解除

[7]小説案内ページ

[0]目次に戻る

TOPに戻る


暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ

2024 肥前のポチ