第四十五話 二学期になってその二十二
[8]前話 [2]次話
「けれど阿波野君自身が言うならそうなのね」
「自覚してから今お話してます」
「そういうことね、じゃあなおす為にね」
私は自分から阿波野君にお話しました。
「私でよかったら出来る限りね」
「お手伝いしてくれるんですか」
「そうするわ」
実際にとです、私は答えました。
「私でよかったらね」
「そこまではいいですけれど」
「そうなの?」
「出来る限り自分で何とかしたいんで」
それでというのです。
「いいです」
「自分で癖性分をたおすのね」
「そのつもりです、それに」
「それに?」
「いつも祖神様と教祖が一緒ですから」
私に笑って言ってきました。
「ですから」
「いいのね」
「はい、自分で何とかします」
「そうするのね」
「とはいっても僕って顔に出ますからね」
自分でも言う阿波野君でした。
「人の好き嫌いが」
「だからそれが問題なのよね」
「気をつけてますけれど、あと嫌いになったらとことん嫌いになって」
また自分から言う阿波野君でした。
「全否定して完全無視ですからね」
「けれどそれ以上はしないでしょ」
「まあ意地悪とかは」
「それだけましよ」
「そういうことしたら終わりですか」
「嫌いな相手と同じことしたいの?」
阿波野君が嫌う人をそうした人だと仮定したうえで尋ねました。
「違うでしょ」
「まあそういうことは」
「そうよね、したくないでしょ」
「嫌いな相手と同じレベルになるなって」
そうした風にはというのです。
[8]前話 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ