411部分:第三十一話 夜の港でその六
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じゃあだけれど」
「はい、どうされますか」
「暫くここにいる?」
こう月美に提案したのである。
「ここで。星座見ていようか」
「はい、それじゃあ」
そう言われてだった。笑顔で返す月美だった。その笑顔で自分から陽太郎に話した。
「暫くここで二人で」
「星座を見て」
「ただ」
「ただ?」
「終電までにはですね」
にこやかに笑っての言葉だった。
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