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英雄伝説〜灰の軌跡〜 閃V篇
第64話
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けられたマクバーンは溜息を吐き、カンパネルラは意味ありげな笑みを浮かべた。

「ふふ、否定はしないわ。さすがに今回ばかりはピンチかもしれないわね。」

「姉さん、どうして……”結社”から離れたのだったら、どうして戻ってくれなかったの!?おばあちゃんに杖まで返して……!」

「――――私の忠誠はあくまで”あの方”に捧げられている。その意味で、一族の魔女として里に戻ることは無いでしょう。」

「………そんな………」

「”あの方”……”英雄王”達に討ち取られたという結社の”盟主”とやらね……」

「うふふ、死んでもなお忠誠を誓うのはある意味感心するわ。」

「……そうですね。亡き主に未だ忠誠を捧げるという点では、同じ主に忠誠を捧げる”騎士”の一人として気持ちは理解できます。」

結社を離れてもなおクロチルダが故郷に戻ってこない理由を知ったエマが辛そうな表情をし、セリーヌが目を細めている中小悪魔な笑みを浮かべたレンの言葉にサフィナは静かな表情で頷いた。



「フフ、とは言っても最近ちょっと事情も変わってね。婆様と貴女たちと話したいこともでてきたのだけど……まあ、それはともかく――――”魔女”が姿を現したのなら”そちらも出るのが筋”じゃないかしら?”」

「フッ……道理だな。」

クロチルダが意味ありげな笑みを浮かべて視線を向けると、クロチルダがいる場所とは違う場所にいつの間にか仮面の男がいた!

「え――――」

「……なん……」

「あの方は……」

仮面の男の登場にアリサは呆け、マキアスは絶句し、シャロンは目を丸くした。

「い、いつの間に……!」

「……あの球体は………」

「……何者だ。」

「ハア……まさかどこかのバカ王みたいに趣味の悪い仮面をつけるような人が他にもいるとはね。」

クルトは驚きの表情を浮かべ、アルティナは仮面の男の側に浮いている謎の球体を見つめ、アリオスは警戒の表情で男を睨み、エルファティシアは呆れた表情で溜息を吐き

(予め父上から話は聞いていましたが………こうして直に見ると本当に驚きますね。)

(ええ……そして隣にいる球体を通して諸悪の根源の一つである”黒”が私達を見ているのでしょうね……)

サフィナとセシリアは小声で会話をしながら男と球体を見つめた。

「か、仮面………?なんなのよコイツ……”デアフリンガー”!そちらに映像は行ってますか?」

一方ユウナは困惑した後通信をした。



〜デアフリンガー号・1号車〜



「な、なんだコイツは……!?」

「”結社”……?いや、話の流れからすると……」

一方その頃映像に映っている仮面の男を見たミハイル少佐は困惑し、ランディは真剣な表情で考え込
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