プロローグ
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の話をした時点でセクハラだと言われたら私もそれ相応の罰を受けることを約束しよう」
大淀「ほう、例えば?」
提督「そうだな……。流石に憲兵のお世話になるのは鎮守府の運営に支障が出るので、ここはセクハラ被害(?)にあった子の言うことを何でも一つ聞くと言うことでどうだろう?無論、私に出来る範囲でだが」
大淀「『何でも』……ですか?」
私の言葉を聞いた大淀の目がキラリと光る。
これは間違いなく、釣れたな。
提督「ああ。まぁ流石に『提督を辞めてほしい』とか『〇んで欲しい』といったお願いは聞けないが、それ以外のものなら大抵のことは聞くつもりだ」
さぁ、彼女の反応はどうだ?
大淀「……まぁ、それほどの覚悟があるのなら私は何も言いません。提督はお人柄は理解しているつもりですし、本当の意味でのセクハラ行為はしてこないだろうとも思っていますしね」
提督「ありがとう。理解してくれたようで嬉しいよ」
ニコリと笑って私の考えを認めてくれた大淀の顔を見ながら私も思わず頬を緩める。
大淀「いえいえ。……それでは、皆さんにはちゃんと伝えて下さいね?」
大淀「青葉さん?」
提督「え」
しかし、それが間違いだった。
青葉「お任せください!明日の一面はこれで決まりました!『司令官の大胆宣言!セクハラ王に、俺はなるっ』!これは売れますよ〜!」
提督「え?あ、ちょっ……」
青葉「それでは、早速編集作業に入りますので、青葉はここらでお暇させていただきますっ!ではっ!」
大淀「頑張って下さいねー」
提督「」
突然天井裏から現れたと思ったらこちらの話も聞かずに執務室から走り去っていく青葉の背中を、この部屋の主たる私は、ただ茫然と見送ることしか出来なかったのだった。
〜おまけ(というの名の本番)〜
提督「……ま、まぁ、考えようによっては私が事前にセクハラをしてくることを皆が一斉に知ってくれるわけだし、それはそれで問題はないか」
大淀「皆さんがそのことをどう解釈するかによって提督が受ける被害も変わってくると思いますけどね」
提督「それも覚悟の上さ。……さて、それでは大淀よ」
大淀「はい。何でしょうか、提督」
提督「早速だが、君にセクハラをしたいと思う」
大淀「……内容によります」
提督「君の体を……抱きしめたい」
大淀「そうですか。なら……はい」
提督「ん?」
大淀「何を呆けているんですか?私の体を抱きしめるのでしょう?」
提督「あ、いや、勿論そのつもりだが……本当にいいのか?」
大淀「私にとってはその程度はセクハラには当たりませんので。ほら、どうぞ?」
提督「……うむ。では、失礼する」
大淀「あっ……」
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