第53話 グランセル城での戦い
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んだ。中には数人の特務兵がおりリィン達の姿を見て目を丸くしていた。
「え……」
「遅い!」
ヨシュアとリィンは驚く特務兵達を自らのクラフト『漆黒の牙』と『疾風』で奇襲をかけた。彼らはなすすべもなく意識を刈り取られて地面に倒れていく。
「ひゅ〜、鮮やかだねぇ」
「じゃあ手筈通りに城門を開けましょう」
「敵の迎撃は俺達に任せろ!」
「ヨシュアさん、お願いします!」
城門の開閉をヨシュアに任せ、残った三人は敵の迎撃に備える。
「よし、これで……!」
ヨシュアが開閉装置を動かすとグランセル城の城門が開き始めた。
「な、なんだ?」
「おかしいな、完全封鎖だと聞いていたのに……」
門の前にいた特務兵は、何の前触れもなく開いた城門を見て首を傾げていた。
「とにかく何があったのか確認を……な、なんだ、あれは!?」
特務兵が前方を見ると親衛隊の隊長であるユリアを筆頭に、大勢の集団が攻め込んできていた。
「突撃――――ッ!!」
突然の出来事に動揺する特務兵、だがそんな彼らなどお構いなしにユリア達は城内に潜入する。
「そんな、どうして城門を開けたりしたのですか!」
「どうやら敵が内部に侵入したようで……」
「侵入ですって!?あなた達は何をしていたの!!」
「も、申し訳ございません!」
グランセル城の警護を担当していたカノーネ大尉は部下を叱るが、直に思考を切り替えて指示を出した。特務兵達が侵入者達の排除に向かうと彼女は忌々しいという表情を浮かべて爪を噛む。
「くっ、何たる失態……何としても撃退せねば」
「た、大尉殿!?」
「あ、あれを!」
「あれは……特務艇!?」
上空からこちらに向かってくる特務艇、カノーネは敵の狙いがそちらだと気づいて一杯食わされたことに腹を立てた。
「よっと!」
「エ、エステル・ブライト!?」
庭園に着陸した特務艇から現れたエステルを見て、カノーネは驚きの声を上げた。
「カノーネ大尉、またお邪魔するわね」
「女王陛下は解放させてもらうわよ」
「な、舐めるなァ!小娘ども!」
武器を構えるエステルとシェラザードに、カノーネは激昂して叫び武器を構えた。
「このっ!」
導力銃をエステルに放つが、彼女はそれをかわしてスタッフで銃を弾き飛ばした。
「カノーネ大尉!」
「今援護を……ぐわぁ!?」
カノーネを援護しようとした特務兵の二人、だが突然落ちてきた雷と現れた爆炎に吹き飛ばされてしまった。
「ナイスよ、フィル」
「ん、タイミングバッチリ」
それはシェラザード
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