第53話 グランセル城での戦い
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クローゼを救出したリィン達は、クローゼの依頼でアリシア女王陛下の救出を頼まれそれを承諾した、そして作戦決行の翌朝になり、戦士たちがエルベ離宮の前に集まっていた。
「これよりグランセル城解放と、女王陛下の救出作戦を開始する。各員今一度自分が果たすべき役目をを話してもらおうか」
「はい、まず僕達のチームが地下水路よりグランセル城地下へと潜入する。そして親衛隊の詰所へと急行し城門の開閉装置を起動します」
「城門が開いたと同時に親衛隊と、我々遊撃士4名、そして助っ人のラウラ殿が市外から城内へと突入して敵の動きを城内へと引き付ける」
「そして城内に敵勢力が集中したら、私達が特務飛行艇で空中庭園に降りて、女王宮に突入してアリシア女王陛下を救出する……って流れね」
「うむ、その通りだ。問題は無い様だな」
指揮を執っていたユリアが、今回の作戦の流れを各員が把握しているか確認する。まずヨシュアが自分達のチームがすべきことを話し、その後にクルツ、そして最後にシェラザードが自分達のチームがするべき役割を話すと、ユリアは全員が作戦内容を理解していると判断して頷いた。
「作戦決行は正午の鐘と同時―――――それまでに待機位置に付くようにしてくれ。それでは各員、行動開始せよ!」
『了解ッ!!!』
ユリアの号令と共に、各々が行動を開始する。だがそんな中、エステルは不安そうな表情を浮かべていた。
「いよいよ始まるのね……」
「エステル、緊張しているのかい?」
「ヨシュア……」
そこにヨシュアがエステルに声をかけた。
「ごめんなさい、ちょっと緊張してきちゃって……情けないわよね」
「敵は精鋭ぞろいの特務隊だ、恐れを感じるのも無理はないよ。やっぱり僕が君と変わろうか?」
エステルは特務飛行艇での奇襲をかけるチームに入っており、女王陛下を奪還すると言う大きな重役を背負っていた。だが女王陛下の傍には敵の大将であるリシャール大佐やロランス少尉が待ち構えている可能性が最も高い。故に最初はヨシュアがエステルの代わりにそちらのチームに入ろうと提案したが、エステルはそれを拒否した。
「ううん、大丈夫。ちょっと怖いけどシェラ姉やフィルもいるし、それに潜入するなら隠密行動が得意なヨシュアがそっちにいたほうがいいわ」
「でも、君にもしもの事があったら……」
「そんなの遊撃士になった時から覚悟していた事よ。ヨシュアがいないとちょっと不安だけど、でもいつまでもヨシュアに頼り切っていたら、あたしは成長できなくなっちゃう。だから心配しないで」
「……エステル、強くなったね。分かった、僕は僕がするべきことを果たすよ。だから君も無茶はしないでね」
「ヨシュアもね」
互
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