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転生とらぶる
機動戦士ガンダム
2135話
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に出せないといったところか。
 だが、そんなアンリの様子を確認したセイラは、問題ないと口を開く。

「構いません。アクセルには、ルナ・ジオンについて全てを知っていてもらいます。ここで迂闊に隠し事をして、シャドウミラーとの間に不協和音を招く訳にはいきませんから」
「分かりました。姫様がそう仰るのであれば。……今日私がこのホテルに来た理由の1つでもあるのですが、現在私は仲間達と共にワルキューレという反ザビ家の組織を作り、活動をしています。正確にはまだ大きな動きを見せてはいませんので、活動をしているというのは正確ではないのでしょうが」

 アンリの口から出た言葉に、部屋の中が静まる。
 いやまぁ、その気持ちも分からないではない。
 まさか、反ザビ家の組織を作っているというのは、完全に予想外だったのだろう。
 いや、完全にって訳でもないか? 元々アンリはジオン・ズム・ダイクンに心酔していた。
 そんな相手を毒殺――証拠はないが――して、ジオン公国を乗っ取ったザビ家に対し、大人しく従っているのかと言われれば……答えは否だろう。
 そう考えれば、反ザビ家の組織を作っているというのは、一応納得出来る。

「セイラ、そのワルキューレという組織はルナ・ジオンで使う事は可能だと思うか?」
「どうかしら。ルナ・ジオンに魅力を感じている人もいれば、感じていない人もいると思うから、人それぞれだと思うわ。……アンリ准将、ワルキューレのメンバーはどのような者達が集まっているのです?」
「分かりやすく言えば、ザビ家の存在によって不利益を得ている者達の集まりです。ですが、その組織を作った私が言うのもなんですが、ザビ家に反感を抱いている者も多いですが、私利私欲を抱いている者も多いので、姫様が作る国に取り込むのは……それに、私もワルキューレの中ではそれなりに発言力はありますが、ワルキューレを作ったのはレギンレイヴという人物です。その人物がどう動くかによって……」

 言葉を濁すアンリ。
 アンリにしてみれば、自分が参加しているワルキューレという組織は完全に信じられる存在ではないのだろう。
 反ザビ家で纏まっていても、その内容は様々。
 アンリのようにダイクン派だからというのもいれば、アンリが言ったように私利私欲でワルキューレに協力している者もいる。

「それに何より、ワルキューレのメンバーで私が知っている人物というのは、そう多くはありません。その正体を予想出来ている者もいれば、いない者もいます。そうなると、やはりワルキューレを姫様の作る新国家に引き込むのは色々と不味いかと」
「アンリ准将の言いたい事も分かります。ですが、現在ルナ・ジオンにおいて明確に上層部として動ける者は、その殆どが軍人です。少数精鋭で名の知れたパイロットが多いとはいえ、結局その者達
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