機動戦士ガンダム
2135話
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であっても、何故そこまでいきなり信頼するのかが分からないと、そう思っているのだろう。
まぁ、確かに普通ならそう簡単にセイラの行動は理解出来ないよな。
だが……この場合は、話が違ってくる。
「では、何故私を……」
「アンリ准将は、私に対して悪意を抱いていない。アクセルに対しても、疑ってはいても悪意を抱いていない。それが分かるからです」
「分かる……?」
「ええ。父ジオン・ズム・ダイクンが提唱した、宇宙に適応した新しい人類、ニュータイプ。私はその力に目覚めたのです」
「……」
ニュータイプに目覚めたという言葉に、アンリはただ唖然とセイラを見る事しか出来ない。
まぁ、幾ら何でも出来すぎだし、アンリが驚くのも当然だろう。
「それは……本当なのですか?」
「ええ。とはいえ、ニュータイプというのは、超能力という訳ではありませんから、何でも全てを理解出来るという訳ではないです。それでも私は、アンリが何らかの悪意を持って私達と接していないというのは分かります」
そう断言するセイラに、アンリは何も言う事は出来ない。
他人のステータスを見る事は出来なくなったので、半ば勘に近い状態ではあったが、恐らくセイラのニュータイプレベルは7とか8とか、そんな感じで高レベルなニュータイプな筈だ。
もっとも、それを知る事が出来るのは、それこそセイラと接する事で直接ニュータイプとして覚醒させた俺か……もしくは、セイラと同様にニュータイプとして目覚めた者だけだろうが。
「姫様が……ニュータイプに……」
そう言い、アンリはラルとダグラスに視線を向ける。
その視線を受けた2人は、セイラの言ってる事は嘘ではないと頷きを返す。
「最後にもう一度聞きますが、私に協力してくれますか?」
既にアンリは協力すると言っていたが、そこから更に色々と追加情報があった為だろう。セイラは、改めて目の前にいる人物……ルナ・ジオン軍を動かす事になるだろうアンリに尋ねる。
「は。このアンリ・シュッサー。姫様の為に出来ることがあるのであれば、老骨ではありますが生きている限り協力させて貰います」
そう告げるアンリに、セイラは笑みを浮かべて頷く。
……ちなみに、ラルやダグラスを始めとして有能な人材には時の指輪の受信機を与える事になっているので、アンリも恐らく初老の状態のままで長生きする事になるのは間違いない。
もっとも、それはあくまでも本人が望んでいればの話で、無理に長生きさせるような事をするつもりはないのだが。
「ありがとう。……では、これからの話題ですが」
「いえ、お待ち下さい。実は現在私達はその……」
アンリの視線がこっちに向けられる。
何か言いたい事があるが、部外者に等しい俺の存在がある故に、言葉
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