機動戦士ガンダム
2135話
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題で絶対にない。
つまり、下手をすれば俺達の協力なしでルナ・ジオンの建国をしている間に、シャアが小惑星を地球に落下させるという可能性の方が圧倒的に高い。
……というか、シャアが新しく国家なり組織なりを作っていると知れば、ジオン・ズム・ダイクンに心酔しているアンリはそっちに行く可能性もあるのか?
「何を心配しているのかは分かるが、俺達がルナ・ジオンという国を牛耳って何かをするようなつもりはないから、安心しろ」
「……それを信じろ、と?」
「信じられないのは分かるが、俺達が必要としてるのはルナ・ジオンという国家ではなく、このUC世界の技術だ」
正確には、念動力が俺をこの世界に来るように誘導した何らかの理由があるのは間違いないんだろうが……その辺りは、今のところ何も分かっていないので、言うつもりはない。
「ルナ・ジオンという国は、俺達のこの世界での拠点という意味では大きいし、この世界で行動する上で色々と便宜を図って貰うつもりもある。だが、それ以上の見返りは渡せる筈だ」
そう告げる俺の言葉に、アンリは黙り込む。
まぁ、シャドウミラーがどのような存在なのかは、それこそラル達から聞いているが、実際に自分の目で見た訳でもない以上、判断は出来ないといったところだろう。
それからも色々と説得したが、アンリの俺を見る視線から疑惑の色を消す事は出来なかった。
それも無理はないのだろう。アンリは生粋のダイクン派の1人で、そんな状況でザビ家が支配するジオン公国で准将にまでなった男だ。
そうなれば、どうしても疑り深くなってもおかしくはない。
取りあえずシャドウミラーの行動については、これからの俺達の行動を見て貰って判断して貰うということで一旦決着が付いた。
問題を横に置いておいたと表現しても間違いないではない。
とはいえ、現状ではアンリを完全に信頼させるような真似は出来ない以上、これはしょうがない。
「アンリ。改めて聞きます。この事情を知った上でも、私に……ルナ・ジオンの建国に協力して貰えますか?」
「は! 姫様の御心のままに」
「そうですか。現在私達に協力を約束してくれている者の中では、アンリ准将が一番高い地位にあります。そうなると、ルナ・ジオンを建国した際に軍のトップはアンリ准将になりますが……それで構いませんか?」
「それは……私で本当にいいのですか? こう言ってはなんですが、姫様と私はまだ会ったばかりです。なのに、そこまで信頼するのは危険なのでは?」
「そうですね。普通ならそう考えてもおかしくはないでしょう。事実、私もアンリ准将でなければ、このような事は頼みません」
きっぱりとそう言い切るセイラの様子に、アンリは理解出来ないといった様子で視線を向ける。
ダイクン派として知られている自分
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