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FAIRY TAIL〜水の滅竜魔導士〜
やらなくちゃいけないこと
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直状態と化している戦場。その理由は、ティオスとオーガストが互いににらみ合い、皆割って入れないからだ。

「いかがなさいましたか?オーガスト様」

ここまで慎重なオーガストを見たことがなかったアイリーンは不信に思い声をかけた。だが、彼は一切口を利こうとはしない。ただ静かに、物思いに更けていた。

(滅竜の力でもダメージを与えられない・・・天使の能力を最大限に生かしているからと言われればそれまでだが・・・)

かといってこのまま闇雲に攻撃を繰り返してもただこちらが消耗するだけ。そうなってはティオスにチャンスを与えるだけになってしまう。

(ダメージを与えられるとすれば、彼以外にはいないのか?)

ヨザイネの息子であるシリル。彼しか今のティオスにダメージを与えられる者はいない。それを理解したオーガストは、念話でティオス以外の全員に作戦を伝える。

『皆、聞いてほしい。ティオスにダメージを与えられるのはシリルしかいない』
「俺?」
『そうだ。だから皆、彼に攻撃のチャンスを作ってほしい』

全員が囮になりシリルの攻撃をティオスに当たるように誘導する。それさえできれば活路は見出だせるはず。それを聞いた魔導士たちは、視線を合わせた。

「やってやるぜ」 
「ギヒッ」
「俺たちでこいつを倒す」

中でも最も気合いが入っているのは滅竜魔導士(ドラゴンスレイヤー)たちだ。後ろにはアクノロギアもいる。その姿を見れば、自然と気合いも入るというもの。

「雷竜の・・・」
「鉄竜の・・・」
「白竜の・・・」
「影竜の・・・」
「幻竜の・・・」 
「「「「「咆哮!!」」」」」

五人揃ってのブレス。これを見てティオスは片手を前に出しガードする。

(ここだ!!)

そのタイミングで動き出したシリル。彼はラクサスたちのブレスに隠れるようにしてティオスに接近していく。

「狙いはいい。だけど・・・」

ブレスが消えるとそこには向かってきていた水竜の姿。完全に不意を突いたように思われた。しかし・・・

「忘れるなよ、俺はお前でもあることを」

ティオスは何事もなかったかのように、シリルの拳を受け止めた。

「お前の考えていることなどおおよそ読める。お前の戦い方なら特にな」

掴んだ手を振り払うようにして薙ぎ倒す。シリルは地面を転がるが、すぐさま立ち上がる。

「ハァッ!!」
「ヤァッ!!」

その間にアイリーンとエルザがティオスに飛びかかる。が、彼は体を横に軽く反らすだけでそれを回避すると、頬を大きく膨らませ、ブレスで彼女たちを襲う。

「「きゃああああああ!!」」
「エルザ!!」

氷の波動でズタズタにされた緋色の親子は辛うじて意識がある程度。ジェラールが最愛の女性にすぐさ
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