ジンロウゲーム
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よ」
椅子の背もたれに背中を預け、上を向いて言う聖月に零がそう言う。
「でも、言ってくれれば俺だって一緒に反論したんだからな?」
口を尖らせて言う陽に聖月は「ごめんごめん」と軽く謝罪を入れると、陽も聖月と同じように背中を椅子の背もたれに預けて上を向く。
「……これから、どうやって死のうかな」
人狼ゲームを終わらせるにはどちらかの陣営が勝つしかない。そのために、聖月か陽が死んで零と輝が生きるか、それとも零と輝が死んで聖月と陽が生きるか、又は全員が死ぬかの三つの選択肢がある。
だが、ここまで来た彼らはどの選択肢を選ぶかは既に決めていた。流石ここまで生き抜いてきた四人であるとも言える。
「……投票の時間だね」
少し悲しそうに聖月が言うと、四人は顔を見合わせる。すると、輝は言った。
「最後は一人一人投票していこう。で、投票と一緒に一言」
もちろん三人の答えは「オーケー」だった。
「じゃあ僕から。楽しい時間をありがとう。またどこかで会えることを楽しみにしているよ」
零 → 陽
「あ、次俺か。……元気でな。またいつか会おうぜ」
陽 → 輝
「次は俺だね。今までずっとだましていてごめんね。君達の事は絶対に忘れないから。俺を負かした君達の事」
輝 → 聖月
「……つ、次会った時も……罪を犯していたら……ゆ、許さない……か、ら……ぐすっ」
聖月 →
「聖月……早く僕の名前を選択してよ。そして、早くゲームを終わらせて?」
「聖月……大丈夫だよ……また会えるから」
「聖月……落ち着いて押しなさい。後悔しないように……」
「……うぅ……ぅうわあぁぁあああ?」
聖月 → 零
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