一歩間違えれば死のゲーム〜達也side〜
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、ゆっくりと息を吐き、またゆっくりと息を吸う。そして自分の頬をペチリと叩き、目を開ける。
皆それぞれが決意を固めたようで、目に宿る光が一層強くなっている気がする。
「なぁ、聖月。言っていいよな?」
猿也さんが口を開いたと思ったら、その言葉の意味は全く分からない。だが、聖月はわかるようで、その言葉を聖月はこう返していた。
「今日の夜レンを吊って、レンが人狼だったらいいよ。……いや、レンを吊ることができたら言ってもいいよ」
どうやら、聖月はレンが人狼だと確定しているようだ。恐らく誰かがどれだけ反論しても聞かない。輝さんの言葉に反論しても無意味だったように、聖月に反論しても無意味だという事はわかっていた。―――――わかっていたが、レンはやはり反論を続ける。それしかないのだ。
「俺は違う?……そう言う聖月が人狼じゃ……」
そこまで言って息を飲むレン。
聖月は一日目の夜、人狼の襲撃に会って、そこで狩人に守られている。それに聖月は占い師だ。人狼な訳がない。どれだけ聖月が人狼だと言おうと、聖月が人狼でない理由はしっかりとある。その中で、一日目に犠牲が出ていないのと、人狼の襲撃に遭った人が聖月と雷以外に出てこないのがある。
聖月は村人。それはこの場の全員が分かっている事だった。
この日の会議の始まりはいつもより四十分程遅く、投票開始の二十分前だった。既に投票する人は決まっていたので、投票開始の数分前に集まっても良かったのだが、軽く皆で喋りたいという聖月の意見により、かなり早めに集まったのだ。
「ここまででわかったことを整理してみようか」
聖月 → 占い師・襲撃被害者
レン → 人狼?
達也 → 灰
ダイヤ → 灰
沙耶香 → 灰・死亡
セブン → 灰・死亡
零 → 灰
陽 → 共有者
雷 → 共有者・死亡
一鶴 → 白(狩人)
猿也 → 白(霊媒師?)
輝 → 灰
聖月が用意した紙に情報を加えていき、表を作る。
「……灰が残り四人、白が四人、黒が一人、死亡が三人だね。今日人狼が誰を襲うかは分からないから、上手く狩人さんが守ってくれるといいんだけど……」
心配そうな声色で聖月の方を見る輝さん。兄妹なのだから仕方ないのだろう。
「大丈夫だよ、お兄ちゃん。狩人さんはきっと陽を守るって決めているはずだよ。私ばかり守っていても、周りのみんなが死んでいくだけで、仕方がないから」
静かに言う聖月だが、その声は震えていた。やはり聖月でも死ぬのが怖いということは他の人と変わらないのだろう。
「私の勝手な想像だけど、人狼はまだ二人いて、そのうちの一人がレンであることは多分正しいと思うんだ。あと、今日人狼は陽を狙っている事。間違っていたらごめんね」
「それは正しいと
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