死の一夜を明けて〜一条輝side〜
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今日は朝から聖月がコソコソ出て行くと思ったら、家の裏にある小高い丘に登って行って、そこの桜の下でセブンくんのお墓を作っていた。
「セブン、ごめんなさい。私が守ってあげられなくて……。私が信じてあげられなくて……。ごめん……ごめんね……ひくっ……グスッ……」
久しぶりに見た妹の涙。作ったお墓の前に膝をついて、聖月は泣いていた。
「ごめんなさい……ごめんなさい?……っていっても許されないのはわかってる……ひっく……ごめんね……セブン……ごめんね……!」
あんなに泣いている聖月を見たことが無かった。絶えず流れる涙は拭っても拭いきれていなくて。零れる嗚咽は抑えようとしても抑えられていなくて。
泣いている妹を抱きしめて慰めてやりたいのだが、この原因を作ったのは俺だ。逆効果だろう。
でも気付いてくれ、聖月。
これは俺達が勝つために必要なんだ――――――
一条輝 役職・???
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