P4
[1/4]
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
アブルホールをMS形態に変形させて避難の補助をしていると不意に通信が入った。
母艦…ホワイトベースからの直通だ。
ガンダムとも繋がっているらしい。
『サイド7に残ったガンダムの部品は破壊しろ!』
『なぜです?まだ三機分くらいは…』
『ジオンに機密を渡せと言うのか!』
どうやら残った部品をどうするかで揉めているらしい。
「待て!ブライト少尉!技術士官としてそれを認める訳にはいかない!
アレはこれから必要になる!」
『ガンファイターにも…!
子供が口出しするな!』
んだと?軍歴6ヶ月のひよっこめ…!
「私はV作戦RX計画副長アベル・ルセーブル技術中尉!貴様より階級も軍歴も上だバカ!
ガンキャノンとガンタンクの部品は最悪捨てていい!ガンダムとあぶ…ガンファイターの部品だけは回収しろ!」
『なんだと…!?』
「命令だノア少尉」
『くっ…了解した』
「カシアス中佐もよろしいですか?」
カシアス中佐とは、以前会って話した事がある。
ホワイトベースの艦長は、V作戦の要と言える人物であり、RX計画とも深く関わるからだ。
『君が…言うのなら、そうしたまえ…うぅ…!?』
「カシアス中佐!」
くそっ…。
「アムロ君。積み込み急ぐぞ!」
『はい!わかりました』
side out
時は少し遡り、コロニー隔壁内部第384通路内では三人の人影が駆けていた。
ズンッという振動が三人を襲う。
「ぐっ…ローザちゃん、大丈夫かい?
アオちゃんは?」
「だ、大丈夫でしゅ…」
「問題ないっすよ」
アオはアベルに言われた通り、ローザとヴェルツを捕まえ、384通路からホワイトベースへ向かっていた。
「ジオンの攻撃…アベルは何か知っていたのか…?」
「ヴェルツ大尉?」
「アベルの態度…ジオンの攻撃タイミング…まさか…アベルの奴スパ…」
ヴェルツは最後まで続ける事が出来なかった。
叩かれたからだ。
パイロットスーツのうえから、腰の辺りを叩かれた。
叩いたのは、ローザだった。
「お兄ちゃんはスパイなんかじゃないもん!
お兄ちゃんはガンダムとアブルホールつくったもん!
ジオンをやっつけるんだもん!」
「ああ、えっと、ごめんよローザちゃん。
俺もこの状況で頭がおかしくなってたみたいだ」
「ちがうもん…お兄ちゃんはれんぽうの士官だもん…」
「ああ、そうだな」
「ま、私は副長がスパイじゃないって確信あるっすけどね」
「「?」」
「副長のロザミィちゃんを思う気持ちは絶対に本物っすよ。
だから、あの人がロザミィちゃんの
[8]前話 [1]次 最後 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2024 肥前のポチ