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身に危険が及ぶような事、するわけないじゃないっすか」
その言葉は、ヴェルツの心にストンと落ちた。
仲睦まじい義兄妹の愛情を見てきたからだ。
「よし、じゃぁお兄ちゃんを信じて頑張ろうローザちゃん。
ホワイトベースまであと少しよ!」
「うんっ!」
再び三人が走り出す。
ここで一つ思い出すべきはサイド7は最も新しいサイドであり現在この1バンチですら建設途中という事だ。
そこらじゅうに建設途中のエリアや重機がある。
ズンッ…という振動が辺りに響く。
ピシッと音がした。
小さな音だった。
だが、それは予兆だったのだ。
「伏せろ!」
ヴェルツが叫びながら、二人に覆い被さった…
side in
「アベル・ルセーブル。着艦します」
飛行形態のアブルホールをホワイトベースに着艦させる。
アムロはスーパーナパームで本当にどうしようもなく壊れた部品を焼き払いに行った。
アブルホールもウェポンコンテナにスーパーナパームを搭載できるがデフォルトで装備できるガンダムの方がいいだろう。
「こちらルセーブル。ブリッジ、技術士官は収用しているか?」
出たのはノア少尉だった。
『収用しています。現在は怪我人の手当てを…』
あ…そっか。そっちか。
「数人でいいからこっちに回してくれ。ガンダムとガンファイターに弾薬を積み込む」
『では五人ほど』
「頼んだ」
通信を切る前のノア少尉のしかめっ面は、年下に命令される屈辱だろうか。
アブルホールから降りて取り敢えず一人で準備していると、アオを初めとした技術士官がやって来た。
「無事だったかアオ。ローザも無事だな?」
「はいっす…でもヴェルツ大尉が…」
「ヴェルツになにかあったのか!?」
「私とロザミィちゃんをかばって腕と肋骨を…。
でも命に別状は無いらしいっす」
ああ…よかった…。
よくはないが、不幸中の幸いだ。
「えと。じゃぁ先ずはアブルホールに実砲を込めてくれ。今度はくれぐれも模擬弾なんて入れるなよ」
「うぇ?副長模擬弾で出撃したんっすか?」
「おう。ザクのメインカメラ潰してガンダムのサポートしてたぜ」
「…………」
あれ、技術屋連中が黙った。
「副長殿。貴方はお若い。無理をなされるな」
年寄りくさい口調で俺をなしなめるのはRX計画の技術者で最年長、御年76歳のレンフレッド・スミス教授だ。
元は大学の教授で定年退職していたそうだがテムさんと知り合いだったらしく彼が連れてきたのだ。
「若いから無理できるんですよ教授」
「おお、およしください副長。私に畏まっては
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