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虹にのらなかった男
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で考えた所で動きがあった。

動いたのだ。ガンダムが。

「ったく…おせーよ主人公」

立ち上がったガンダムに対して、モノアイが無事な方のザクがマシンガンを勢射。

「ははっ!120ミリじゃ穴も開かないぜ…!」

ガンダムに気を取られている間に、無事な方のモノアイも潰そうとバルカンを撃つ。

怯んだザクへガンダムがバルカンを撃つ。

こちらは実弾だった。

後退する二機のザク。

それににじり寄るガンダム。

アベルはアブルホールを飛行させたままガンダムの隣に着けた。

「ガンダムのパイロット。聞こえるか」

通信回線が開かれ、アブルホールのモニターにアムロ・レイの顔が写し出される。

『は、はい聞こえます!』

「君は民間人だな? ああ、責める気はない。
アドバイスをしにきたんだ」

アベルは威圧しないよう心掛けて言った。

まぁ、13歳のアベルが凄んだ所で威圧感なぞたかが知れているのだが。

「ザクの主機はMY反応炉。核だ。
ザクを倒す時にはコックピットだけを狙え、でなければコロニーに穴が空くぞ」

『ぼ、僕にやれっていうんですか!』

「君は何故民間人でありながらそのガンダム乗った!
守りたい人がいるんだろう?」

アムロははっとした。

『そうだ…僕は…!』

覚悟を決めたようなアムロに、アベルは続けた。

「ビームサーベルを使え。それならザクを一撃で倒せる」

『わかりました!』

ガンダムがビームサーベルを抜いた。

ブゥン…という音と共にメガ粒子の刃が生成された。

その鋒をザクに向けたガンダムが走り出す。

『う、うおぉぉぉぉぉぉぉぉ!』

アベルはアブルホールの中でアムロの雄叫びを聞いていた。

「英雄の誕生だ!」

対するザクはヒートホークを振り上げる。

だがアブルホールから放たれた模擬弾がヒートホークを握るザクの手を直撃。

熱戦斧を取り落とした。

そしてがら空きになった腹部に、ビームサーベルが突き刺さる。

爆発は………しなかった。

『やった…のか…?』

「ああ、君の手柄だ。英雄君」

そこでアベルの視界の端で光る物があった。

ザクのバーニアだ。

『逃がすか!』

ガンダムがジャンプしようとした。

「待て!アムロ君!
逃げる敵を無理に追う必要はない!」

だがそれをアベルが止めた。

『だけど…!』

「足元を見てごらん。MS戦の余波っていうのは人を簡単に巻き込んでしまう。
避難民がまだ居るなかでの戦闘は可能な限り避けた方がいい」

『すいません…僕…何にも考えてなくて…』

アムロは本当に申し訳なさそうだった。

それも
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