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『ホワイトベース入港!ホワイトベース入港!』
『総員位置につけ!』
『搬入準備急がせろ!』
「きたか」
周囲がいっそう慌ただしくなる。
「ガンキャノンとガンタンクの用意急げ!
ガンダムは後回しでいい!
ガンファイターの弾薬積み込みはどうか!」
レイ大尉の代理である俺はRXシリーズのホワイトベースへの搬入準備を進めていた。
「副所長!搬送準備終わったっす!
後は運び込むだけっすよ!」
格納庫の中にはパーツを纏めたトラック。
組上がったMSをのせたトレーラー。
「わかった…」
「それで、この後はどうされますか?」
さてと…原作どおりかどうかだ。
コロニー外壁にはファルメルの砲撃がくる。
コロニー内部にはザクが来る。
安全地帯などない。
あるとすればそれはコロニー内部ではなく…
「アオ」
「は、はいっす」
「アブルホールの宙戦機動テストは予定どおりホワイトベースの護衛を兼ねる。
ローザを連れて隔壁内からホワイトベースへ向かえ」
コロニー内部ではなく、隔壁の内側。
そこなら安全な筈だ。
「は、はぁ、隔壁っすか?」
「ルート384だ。ヴェルツも連れていけ。
命令だ」
「で、ですがヴェルツ大尉は指揮系統が…。
それに彼はガンダムの…」
「今の責任者は俺だ。イシカワ大佐は現在ドッキングベイだ」
大佐はホワイトベースに向かった。
だから俺が搬入の指揮を取っているというのもある。
「いいか。何があっても足を止めるな。
戻ってくるな。ホワイトベースに着いたら一歩も出るな。いいな?」
「ちゅ、中尉、何か起こるんっすか?」
「え?あー…その…」
なんと説明すべきか…
「連邦の最新鋭強襲揚陸艦。ジオンが放置しておくと思うか?
連邦にもジオンにもスパイはいるんだぞ」
「わ、わかったっす」
「よし。行け」
「ラジャー」
と言ってアオが格納庫を後にしようとする。
「ああ、待てアオ。コイツを持っていけ。あとヴェルツにはこの鍵を渡しておいてくれ」
アオに拳銃と鍵を渡しておく。
弾薬庫…武器庫の鍵だ。
「ふ、副所長…本当に何が起こるんっすか?」
「ホワイトベースに着く頃にはわかる」
「信じるっすよ。副所長」
「ありがとう」
今度こそアオが格納庫を出ていった。
「これで、いい」
MSの運び込みを初めて十数分。
ズガァン!という爆発音が辺りに響き渡った。
「きたっ…!」
side out
「こちらRX計画副長ルセーブル中尉!
ホワイトベース!スクランブ
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