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虹にのらなかった男
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ルをつける。

メインジェネレーターを落とし、機体のシステムを切る。

ハッチを開けると目の前にちょうど足場が来た所だった。

「よう。見事なMS裁きだったぜアベル」

「ヴェルツ。お前暇なのか?」

こちらへ差し出されたヴェルツの手を取り、機体から出る。

「暇じゃぁねぇさ。俺は付き添い」

「付き添い?」

誰の? と聞く前に背中から飛び付かれた。

「お兄ちゃん!」

「おー…ローザ。いきなりだな」

「アブルホールかっこよかったよ!」

「ありがとう。ローザ。お兄ちゃんはまだ仕事があるから、あとでな」

「うん!」

さて、急いで報告書を書かねば…
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