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なお結構な御値段だ。
アオが聞き返したのも、まぁ、わからなくはない。
『えーと………はいっ。イシカワ大佐の許可もいただいたっす。
第三搬入ゲートに出します。斬る時には気をつけて欲しいっす』
近くの地面が割れ、ゲートが開く。
そこからザクがせり上がってくる。
動かない人形ではあるが、やはり大きい。
「ビームサーベル展開」
フロントアーマーのサブアームからピンクの光がほとばしる。
紫電を纏うそれでザクの胸をつつく。
結果、装甲は融解し、何の抵抗もなくズブズブと光の槍はザクに沈む。
『予想抵抗値より低いっすね…恐ろしい限りっすよ。
ビーム兵器ってものは』
今度はサブアームを振り上げ、切り下ろす。
ザクの右肩口から右腰にかけてがドロドロに溶け、ゴゴンッ!と腕が落ちた。
「ザクの装甲を一瞬だものな。
だがそれ故にビームサーベルとザクのヒートホークどちらが優秀かと聞かれると甲乙つけがたい」
『え?なんでっすか?』
あー…面倒だな…。
よし、こうしよう。
「ビームサーベルとヒートホークの講義を聞きたい奴はフタマルマルマルに第三会議室な」
『了解っす』
一通りの内蔵武装のテストは終了した。
あとは変形テストとテールユニットテストだが、それは場所も資材もまだない。
重力下変形テストはこんな狭い機密ブロックじゃできないし無重力下変形テストもアブルホールを無重力エリアまで持っていかなければいけないが機密ブロックから出すなというお達しだ。
テールユニットはガワはあってもミサイルやビームのエネルギーが入ってない。
つまりテストは終わりだ。
あとは帰ってテストの報告書の制作と、さっき言った講義の資料を簡単につくるだけ。
「あー…報告書だるいなぁ…」
『はっはっは!君でも書類仕事は苦手かねルセーブル君』
やっべ…通信切ってねぇ…大佐に聞かれてた…
「ええ、どうも椅子が低いんです。
こればかりは牛乳を飲むしか無さそうですが」
『ははは!他の農業コロニーからの定期便が来るまで待ってほしい物だ』
現状サイド7はイチバンチのここが建造途中。
他の農業コロニーも平行して作ってはいるがそれも外壁だけだ。
現状このコロニーの食料は他のサイドから送られてくる物資に依存している。
「そうですねぇ…」
『ではきちんと食事を取ってくれたまえルセーブル君』
「了解。帰投します」
ホバリングして格納庫へ。
『ルセーブル中尉帰投!
進路あけろ。邪魔だ!』
オペレーターの声が響き、慌ただしくなる。
ガション…ガション…と格納庫内を歩く。
組上がったガンダムの隣にアブルホー
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