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『うわっ!? なんだっ!?これぇっ!?
ガンキャノンよりっ…!』
「ヴェルツ大尉!ヴェルツ落ち着け!」
モニターではガンダムがはちゃめちゃな動きをしている。
一歩歩いては止まり、手を振り上げ顔を動かし…
『反応が早すぎる!レバーが敏感すぎる!』
「こちらルセーブル中尉!実験中断を許可します!レバーから手を離すんだヴェルツ!」
するとピタリとガンダムが動きを止めた。
「ハッチを開けて出てこい。レバーにはさわるなよ?」
『りょ、了解です技術中尉殿…』
コックピットハッチが開き、ウインチでヴェルツが降りてくる。
そこでモニターが切られた。
切ったのはイシカワ大佐だ。
「……………ルセーブル君。どう見る?」
「マグネットコーティングの反応性にパイロットがついていけてませんね」
マグネットコーティングを施してあるのはガンダムとアブルホールだけだ。
「ふむ…君ならできるかね?」
「コアブロックをコアファイターからコアボックスtype-Cに換装すればローザだってできますよ」
コアボックスというのはコアブロック形態のコアファイターと同じ形のユニットだ。
コアファイターの小型核エンジンを抜いたスペースに観測機材等を積み込んだ実験用のコアユニット。
type-CのCはチルドレンの略で、要するに俺がテストするときのためにレバーやペダルの位置をアジャストしてある。
俺とローザの身長はほぼ同じだからローザも乗れるはずだ。
「では少し行ってガンダムを格納庫に戻してきてくれ」
「了解」
モニター室を出るとローザが待っていた。
「お兄ちゃん、ガンダムうごいた?」
「動きはしたがヴェルツは扱えなかった。
マグネットコーティング対応のシュミレーターか機体のリミッターを早くつくらないとな…」
「お兄ちゃんは動かせるの?」
「お前でもできるよ、ローザ」
MS開発セクションの部下にジープを出してもらってガンダムの元へ向かう。
助手席にすわり、膝の上にローザを乗せる。
「やっぱ副所長とロザミィちゃんは仲良しっすね」
運転するのは女性技術者のアオ・タバラだ。
「まぁ、な」
「えっとぉ…一ついいっすか?」
「なんだアオ」
「二人って本当の兄妹じゃぁ…」
ま、髪と瞳の色違うしな。
「アオ」
「はいっ!すいませんっ!」
「ならばいい」
「どーしたのお兄ちゃん?」
「何でもないよローザ」
「…?」
ガンダムの足元についた。
「じゃ、ガンダム戻してくる」
とジープから降りるとアオにきかれた。
「トレーラーはどうしたんっすか副所長?」
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