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人徳?いいえモフ徳です。
十六匹め
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「寛大な処置感謝いたします」

メルト、と呟くとバカの腕を包んでいた氷が溶け落ちた。

「では行ってください」

「有り難うございますっ…!」

リーダーがバカを立たせ、ギルド屋内へ引き摺って行った。

「いいのかよシラヌイ。あのまま行かせて」

「何かする必要ある?」

振り返るとボーデンに抱き上げられた。

「慰謝料の請求とか…?」

「いや、ヤクザじゃないんだから」

「くくっ…アイツらも命拾いしたみたいだな。
お前以外の貴族だったらもっとひどい事になってたはずだぜ」

それであんなに畏まってたのか…

「あっそ。どうでもいいね。
いや、どうでもよくない。何さらっと横抱きにしてんだよボーデン。当たってるんだよ」

「当ててるんだぜ」

「………………ボーデンが童顔じゃなかったら爆笑してたかも」

「何気に酷いなお前」

この後なんだかんだで銅級になった。

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