機動戦士ガンダム
2134話
[3/5]
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
なく、あくまでもステルス空母的な意味での恐怖だが。
うん、ステルス空母か。ピースミリオンを表すのに、これ以上相応しい言葉もそうそうないな。
ピースミリオンそのものは無数のビーム砲を持っているので、一応戦闘力がない訳ではない。
だが、そのビーム砲は他の宇宙要塞の主砲と違って、どうしても威力が弱い。
そうなると、当然のように戦力としては期待出来ない。……まぁ、ステルス空母として使う以上、ピースミリオンが攻撃されるといった事態になるのは色々と後がない状態になるので、そこまで気にする必要はないが。
それにW世界で使っていた時と違って、重力制御やら配線やら各種機器やら、かなり小型になって、格納庫の類もかなり広くなっているので、収納出来る戦力も大きく増えている。
であれば、もしピースミリオンが見つかったとしても、その戦力で対処出来るという可能性は十分にあった。
「戦いか。……ジオン・ズム・ダイクンの名を継いだ国を作る以上、当然のようにジオンは攻めてくるだろうな」
「ああ。だから、その為に……」
俺達はこうして頑張っている。
そう言葉を続けようとしたが、こちらに近づいてくる者の気配を感じ取り、その場にいる全員に声を発さないように態度で示す。
幸いにも、こちらに向かって近づいてくる気配は少ない。
取りあえず、俺達の侵入がザビ家に知られた……なんて事はないようなので、その辺は安心してもいい。
だが、少数という事は1人ではない。
つまり、アンリ以外にも他に誰かがいるという事になる。
アンリの部下であればいいのだが、今回の会談についての話し合いの相手だったり、その部下だったりした場合は、色々と面倒な事になる。
なので、取りあえず影のゲートに身体を沈めて身を隠す。
ダグラスはまだ影のゲートを使った事が少ないので、あまり慣れた様子を見せてはいなかったが、セイラとラルの2人は、既に何度も使った事があるので影のゲートには慣れていた。
それでもこのままここに俺達がいるのを、アンリ以外の者に見られるというのは避ける為、ダグラスも大人しく影のゲートに沈み、どこに出るでもなく影の中に沈んだままじっと部屋の中で待ち続け……
「では、閣下。1時間程したらまた迎えに来ますので、よろしくお願いします」
「ああ。もっとも、どのみち今回の一件は見せ札だ。こちらに向こうの意識を集中させた時点で、最大の仕事は終わったも同然なのだがな」
「そうですね。ですが、だからこそこのような場所でアンリ准将に万が一のことがあっては困るのです」
どうやら、話を聞いている限りではアンリと一緒に来た奴は部屋の中に入ってくるつもりはないらしい。
その事に安堵し、そうしている間にもアンリとその相手の話は終わり……気が付けば、扉の締まる音が
[8]前話 [1]次 [9]前 最後 最初 [2]次話
※小説と話の評価する場合はログインしてください。
[5]違反報告を行う
[6]しおりを挿む
[7]小説案内ページ
[0]目次に戻る
TOPに戻る
暁 〜小説投稿サイト〜
利用規約/プライバシーポリシー
利用マニュアル/ヘルプ/ガイドライン
お問い合わせ
2025 肥前のポチ