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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第25話 巨大な魔道士が集う時
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ールか…)

エルザの中に静かな怒りがあるようにレッドも静かに自身の中の怒りを燃やしていた。

―――ただ…それだけじゃあ面白くないわね。こちらにも3人の戦士を配置するわ。そこを突破できなければ私に辿り着けない。…つまり3代9のバトルロワイヤル

「…ほう?」

その言葉を聞いてレッドは静かに呟く。

「なんだ…簡単じゃねぇか…倒すだけならよ」

―――最後に一つ特別ルールの説明をしておこう。評議院が“衛星魔法陣(サテライトスクエア)”でここを攻撃してくる可能性があるわ。全てを消滅させる究極の破壊魔法――”エーテリオン”よ

エーテリオン――別名”超絶時空破壊魔法”。
大層な名前ではあるが、その魔法の威力は名前に恥じぬ物だ。
多くの魔法属性を融合されており、威力次第では国一つを破壊できるほどのものだ。
故に、エーテリオンは評議員の最終兵器として保有しているのだが…その威力は”Rシステム”などよりも危険性がある魔法。禁忌魔法”煉獄砕波(アビスブレイク)”よりも巨大な威力をしているからこそ使うことを避けている兵器だ。
危険故に、評議員の9名の賛成票がなければ撃てない代物。

「…やっぱり、あのジークレインはジェラールと繋がっているのか」

おそらく、ジェラールがそれを口にしたのはジークレインから聞いているから、だろう。
それならば今までジークレインから感じていた(魔力)と今上から感じる(魔力)が似ているのは分かる。

―――残り時間は不明…しかし、エーテリオンが落ちる時………それは全員の死―――勝者なきゲームオーバーを意味する。さぁ、楽しもう?


その言葉を最後に口は消えた。

「…こっちのジェラールは性格悪いんじゃねえの?…まぁ…その根を叩き直せばいいだけか」

レッドはそう呟くと自身の手を鳴らして上へと顔を向ける。

「待っていろよ、こっちのジェラール」

―――てめえがどこのギルドの仲間に手を出してんのか、教えてやる

静かに、ただ静かに自身の中の(魔力)を上げて歩き出す。この戦いを終わらせるために。
サイヤ人は闘いを好むが、この茜色のサイヤ人はこの戦いを一刻も早く終わらせようと行動している。

それは望んだ戦いではない、それに悲劇を残すような戦いを好まない故に。
彼は、終戦へと迎えるために配置されている戦士たちの元に向かうのだった。


「―――あれ?もう戦いが始まっている?3人も?…オレの出番は?」

――――向かうのだった。
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