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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第25話 巨大な魔道士が集う時
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その顔は頬を赤く染め、照れ隠しのように笑みを浮かべている男の顔を。

「会えて嬉しいよエルザ、心から」

「シモン…」

静かに、震える声でエルザは涙を流し、懐かしき友と抱き締め合う。
この再会を、心の底から喜んで。

「なんで…、みんなはそこまで姉さんを信じられる…何で…何でオレは姉さんを…信じられなかったんだ……くそぉおおおおっ!!うわああぁあぁ!!!」

それは仕方ないと言えるだろう、ショウはあの時もう絶望していた。
慕っていた姉貴分は自分たちを置いてどこかへと消えて、そして自分が信じてた仲間は今までが全てウソで。

もう、何を信じればいいのか分からなくなってしまう。

エルザは膝をついて泣く嘗ての仲間、弟分に近づいて話しかける。

「今すぐに全てを受け入れるのは難しいだろう、だがこれだけは言わせてくれ。―――私は8年間お前たちのことを忘れたことは一度もない。何もできなかった…私はとても弱くて……すまなかった」

「だが今ならできる、そうだろ?」

シモンの問いかけにエルザは頷く。
もう、あの頃の弱い自分ではない。

今なら――救えるはずだ。

「ずっとこの時を待っていたんだ。巨大な魔道士がここに集うこの時を」

「巨大な魔道士?」

「あたしもかしら?」と呟くルーシィに、シモンは続けて話す。

「ジェラールと戦うんだ、オレたちは力を合わせて。まずは火竜(サラマンダー)とウォーリーたちが激突するのを防がねば。ジェラールと戦うにはあの男たちの力も絶対に必要なのだ。火竜(サラマンダー)のナツ。そして――黄金のサイヤ人、レッド」










サイヤ人は塔の中で足を運んでいた。
最上階へと目指す道に静かにその足を進ませて。

その道場の壁から、口の形が現れて語る。

―――ようこそみなさん、楽園の塔へ

―――私はジェラール、この塔の支配者よ。互いの駒は揃った。そろそろ始めましょう――楽園ゲームを

楽しげにそう語る女性らしき声、その声はレッド自身が聞き慣れた声であり――否定してほしかったこと。

―――ルールは簡単………私ははエルザを生贄としゼレフを復活の儀を行いたい――すなわち楽園への扉が開けば私の勝ち。もしお前たちが阻止できればそちらの勝ち。

そして自分の仲間である緋髪の騎士を生贄にするという聞き慣れた声から聞かれた単語に歯を噛みしめる。

(アイツが言っていたのは本当だと分かってちゃあいたが…クソが、胸クソ悪い)

自分が世話したりされたりしている居候のことを思い浮かべてしまう。この声は、その居候と全く同じ声なのだから。

(…これがアースランドのジェラ
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