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妖精の尻尾所属の戦闘民族(旧)
第25話 巨大な魔道士が集う時
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傷ついた仲間もいた、亡くなった仲間も居た…。

だが、勝利を果たした。
自分たちは、ついに自由になれたのだ。

『行こう!ウォーリーたちが奴等の定期船を奪ったの。この島から出られるんだよ!!』

『エ…ルザ…』

自分の親友であるジェラールに抱きつかれ、そしてジェラールは語る。

『もう逃げる事はないんだ』

『え?』

『本当の自由はここにある』

そう告げて歩き出す親友に疑問に持つ幼き頃のエルザ。

『ジェラール?何言ってんの?一緒に島から逃げようよ―――』

―――エルザ、この世界に自由などない

その声音は薄暗く思えた。

『私は気づいてしまったんだ、私たちに必要なのは仮初めの自由なんかではないの』

『本当の自由――ゼレフの世界よ』

だが、エルザはジェラールをみんなのところへ連れてこの島から出ようとするも、ジェラールから拒まれる。
ジェラールを止めようとしても、今の彼女はいつ覚えたかわからない魔法の使い方で自分を阻止する。
瞬時で生み出した魔力でできた手で自分の案を賛成しないエルザの首を締め、「お前はもういらない」と友ではなく物として扱う言葉を吐くジェラール。

『わかってると想うけどこの事を誰にも言うな。楽園の塔の存在が政府に知れるとせっかくの計画が台無しだ。バレた暁には私は証拠隠滅の為この塔及びここにいる全員を消さなくちゃならないの。おまえがここに近づくのも禁止よ。目撃情報があった時点でまず一人を殺す。―――そうね、まずショウあたりを殺すわ』

『ジェラ…ル』

まるで悪の化身のように変貌した自分の親友に涙を流す。
求めていた未来が、壊されていく音が聞こえた。

『それがお前の自由だ!!仲間の命を背負って生きろエルザァァァァ―――!!あはははは!!!』

まるで自分が苦しむ様を見て喜ぶ悪を―――





「私は…ジェラールと戦うんだ…」

故に、決意する。
親友だったジェラールと戦い、絶対に止めてみせる、と。

グレイはエルザの先ほどの発言に疑問を持つ。
――この戦い…勝とうが負けようが私は表の世界から姿を消すことになる。


(…あの言葉が妙に引っかかる)



エルザが”今の仲間達”に過去のことを明かすその近くに、同じように聞いていた”昔の仲間”が居た。

それは先ほど気絶させたショウ。
勿論そのエルザの言葉を聞いて混乱し、攻め立てるようにジェラールから聞かされたことを口にする。

自分たちの船に爆弾を仕掛けて一人で逃げ、と。
ジェラールがエルザの裏切りに気づかなかったら全員爆発で死んでいた、と。
ジェラールは言った、これが”魔
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