第25話 巨大な魔道士が集う時
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「…なにをすれば人はここまで変われる……!?」
自分を姉さんと慕っていた過去のショウ―――楽園の支配者となることを望んでいる狂気に囚われた現在のショウ。
「ジェラール……貴様のせいか……」
共に過ごした親友に、静かな怒りを持つ妖精女王――エルザは行動を移した。
こことの、決着を付けるために。
「―――あははははっ」
「ジェラール様?」
「ふふふ…やはりエルザはいい女よ…実に面白い」
玉座に腰を下ろし、フードの陰で顔が見えない女性――ジェラールは笑う。
ヴィダルダス・タカは目の前の宿主を見て眉をひそめる。
「私が勝つか――エルザが勝つか」
まるで友達との遊びを楽しんでるかのような笑い声がその部屋に響く。
「楽しもう、生と死…そして過去と未来を紡ぐ楽園のゲームを」
「し…しかし…評議員の動きも気になりますな」
もし評議員がこちらを攻めてくるようなことがあれば、この計画は成功できるかわからなくなる。
いくら報酬があるとはいえ、闇ギルドである髑髏会の自分たちでもタダじゃすまないことになるに違いない。
――それなのに目の前の主はただ嘲笑する。
楽園の塔にいるジェラールに従う兵士達は侵入者を発見した。
そして、その者達の返答を期待していなくとも、問いかける。
「なんだ貴様等は――――!!!」
「なんだ貴様等はァ…だと!?上等くれた相手も知らねぇのかョ!!!」
「うわっ」
「ぬぁ」
兵士たちが立っていた橋を火が纏った拳で破壊し、崩れていく兵士達と橋――
「妖精の尻尾だバカヤロウ!!!!」
開戦の卸は炎とともに上がった。
「開け!!!巨蟹宮の扉!!!キャンサー!!!」
「久しぶりエビ!!!」
巨蟹の星霊は敵たち――髪だが――を切り崩し。
「おおお!!」
振り下げた剣は女を切れず、代わりに水が切れた。
「え?」
「なんだコイツは!!?」
水は女の姿へと戻り、そして新たな動きを見せた。
「水流斬破!!!!」
代わりに水がその兵士たちを切り裂く。
ズボンだけを履いている黒髪の男は空中で三人ともを蹴り放った後に右拳を左の掌へと置いて己の中の魔法、氷を生み出す。
「アイスメイク”大槌兵”!!!!」
そして氷の巨大な槌はその三人の兵士と下にいる者諸共を巻き込み、叩き潰す。
これこそ妖精の尻尾――一人は違うが―――ただの兵士では敵わないであろう強さを持つ魔
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