05.猫達は人狼ゲームをするそうです。
第7回 勘が通じないところに「勘だよ?」と突っ込む私は空気読めない奴?
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『七星輝様が無残な姿で発見されました』
紫苑、ユリア、凛の墓の隣に建てられた、真新しい墓。輝の物だった。
残っているプレイヤー達は、既に食堂に戻って話し合いを始めていた。
紗耶香「如何する? もう1人双子出るのかい?」
アリサ「でもなぁ………」
葉月「お互いが白だと証明できねぇと、ただの市民と同じなんだよなぁ………」
涙「一応言うよ。俺が双子のもう1人だ」
琴葉「…………平和」
レン「え?」
琴葉「普通は占い師と霊能者が、しっかりと決まった人数しか出ない事を言うんだけど、此処まで対抗が出ないとねぇ………」
レン「あ、確かにそれは平和ですね」
宙「私は信じたいですが………証明できないと、矢っ張り駄目ですよね。対抗が出ないとしても」
紗耶香「そうだねぇ………」
琴葉「まぁ、本来は霊が進行するのが普通だから、次は時雨ちゃん進行かな」
紗耶香「お、任されたよ、姐さん!」
葉月「(『姐さん』!?)」
紗耶香「人狼は…………」
全員が唾を飲み込み、紗耶香の推理の結果を待つ。或る者は手をギュッと、キツく握り締めながら。或る者は結果を楽しみにしているのか、笑顔を作りながら。
紗耶香「人狼は、アリサちゃんだ!!」
アリサ「………ハイ?」
紗耶香「少なくとも、恋人か人狼は殺れる筈だよ」
宙「………因みに、其れは」
紗耶香「勘だよ!」
全員が呆れ、または驚きを顔に出す。もう「勘」が通じる時では無い事は、全員が分かっているからだ。
紗耶香「アリサちゃんは、発言の数が少ない。それに、発言も説明したり、相槌をうつだけのことが多い『気がした』。だから、アリサちゃんは何かを隠して居て、狙われないように為ているのかなと思っただけのことさ」
葉月「(………何か、いつもに増して頼り甲斐があるように錯覚しちまう………)」
『話し合いはそれまでです。それではみなさん投票をはじめて下さい』
レン「今日はリサさんですね。………すいません」
琴葉「ごめんね、リサ」
『投票の結果本日処刑者はアリサ・フィルスコート様です』
◇ ◆ ◇
「真逆、勘にやられるとは………」
「仕方ねぇだろ。彼奴、結構冴えるヤツだし」
「………で、今日は誰を噛むかが問題なの」
「今日、狩人は霊能者を守るはずだ。狩人が分かりゃいいんだけどな」
「嗚呼、もう役職は大体分かってるわ」
「はァ? 嘘だろ?」
「逆に、大体でもいいから分からない理由が分からない」
「取り敢えず、狩人は誰だ?」
「レンだよ」
『如月レン様が無残な姿で発見されました』
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